スタジオポノック短編「ちいさな英雄」舞台挨拶、木村文乃らが語る見どころは?
8月25日、『メアリと魔女の花』のスタジオポノックが新設した短編アニメーションレーベル「ポノック短編劇場」の第1弾作品『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』が、TOHOシネマズ日比谷にて公開記念舞台挨拶を開催した。
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米林宏昌監督、百瀬義行監督、山下明彦監督とともに、『カニーニとカニーノ』の木村文乃と鈴木梨央、『サムライエッグ』の尾野真千子が浴衣姿で登場し、上映直後の会場が一気に華やいだ。
『サムライエッグ』の主人公シュンの母親役で、声を先に録るプレスコ方式で初声優に挑んだ尾野は、楽しい経験だったと振り返りつつも「動かないんです、絵が。これは様子がおかしいと。(笑)」と告白。百瀬監督は自然な芝居をそのまま活かし、存在感のあるリアリティさを出したかったとの演出意図を明かす。
アニメならではの誇張表現を活かしたと米林監督が語る『カニーニとカニ―ノ』では、カニーニ役を演じた木村が「私たちが普段見ている自然が視点を変えるだけでもこうも違うのかと思った。タヌキ、サギ、かなり気持ち悪い魚(笑)も・・・・でもそこが逆に面白かったです」とコメント。
カニ―ノ役の鈴木は「世界観、映像がとてもきれいで18分に物語がたっぷり詰まってました!アフレコでは気付いたら2時間があっという間に過ぎていました」と振り返り、兄弟を演じた木村と目を合わせ笑顔で応えた。
3監督へ個々の作品についての感想が聞かれると、これには百瀬監督が「(3本)それぞれが同じスタジオで作っていたのに違う内容で面白い」と語り、山下監督は「じつは見ていないんです…予告を見るとどれも面白そうで悔しいと思うのが嫌で、冷静に観れるのは1年後かも」との心境を吐露。それを受けた米林監督は「僕はちゃんとみました!」と宣言しつつ、『サムライエッグ』『透明人間』の2作品について思いを述べていた。
一方でキャスト陣には印象的な作品と演じてみたい役柄が尋ねられ、尾野は「透明人間かなぁ」と即答。『透明人間』で盲目の男を演じた田中泯について、「目をつぶってアフレコをしていたという話が印象的で、台詞を絵にあわせて言うだけではない、こんなやり方があるのかと勉強になった」と触れ、機会があればと新たな挑戦に意欲を見せる。
木村は『サムライエッグ』で尾野が演じた母親役を挙げ、ラストシーンの温かい心情がこもった台詞について「これは尾野さんにしかきっとできない言い方だったんだろうなと思いました」と絶賛。尾野を「うれしいですねぇ、はずかしい。あとでお礼言う!」と照れさせた。
そして鈴木も『透明人間』を挙げ、「斬新なストーリーで繰り返し感じたい、観たい」とコメント。これには山下監督が「あえて何かを感じてもらえるように作ったつもりなので、狙い通りですね」と顔をほころばせた。
最後に作品タイトルにちなみ「身近にいるちいさな英雄は?」と質問されると、尾野は「わたしにとっては小さくなくておっきいんですけど、はたからみたら事務所の人です」、木村は「3作品通して、赤ちゃんがかわいらしく、力強く描かれているところがすごく好きです。それぞれ彼らは彼らなりの英雄になっていくんだなと思ってこの人たちが未来を支える英雄なんだなと思いました」と回答。
鈴木は「ひとりだけ心から信頼している女友だちがいて、(彼女は)やさしくて大切な友達で英雄です」として、身近な英雄に感謝を込めて締めくくった。
『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』
全国絶賛公開中!
(C)2018 STUDIO PONOC
《仲瀬 コウタロウ》
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