イベントが始まると、まずステージ上の巨大LEDスクリーンには『蒼穹のファフナー THE BEYOND』のプロモーション映像が映し出された。angelaのイメージソング「Prologue ―君の向こう側―」にのせた映像は、平和な日常と戦いに臨む姿の対比が息をつく間を与えない。
その余韻を残す中、『蒼穹のファフナー』シリーズの様々なドラマを思い出させる“夏祭り”のセットが登場し、皆城総士役・喜安浩平、真壁一騎役・石井真、遠見真矢役・松本まりか、近藤剣司役・白石稔、近藤咲良役・新井里美、水鏡美三香役・石川由依らキャスト陣が浴衣姿で現れる。
過去作を振り返るコーナーでは、総士と一騎を中心とする名シーンが上映され、喜安と石井が生アフレコを披露。会場を感動と切なさと笑顔で満たしたのち、各作品について出演者全員が思い出を話した。
シリーズをたっぷりと振り返ってから『THE BEYOND』に突入すると、ビジュアルだけで声優陣が内容を想像しあうコーナーへ。真っ直ぐに前を見つめる総士と背後の一騎、そして美しく広がる空が妄想を掻き立てるが、全容を知らないキャストのフリーダムな想像はたびたび爆笑を巻き起こした。
また一騎役の石井は、誰に頼まれたわけでもなく自作の「蒼穹のファフナー THE び音頭」（表記不明）を良い声で朗々と披露。期待を膨らませるオリジナルソングで、会場に作品愛を伝えていた。
次のコーナーは白石と新井が揃っているということで、両者が演じる剣司と咲良の絆を振り返るものに。前作『蒼穹のファフナー EXODUS』で結婚した剣司と咲良について、白石と新井の生アフレコのもと回想していった。
さらに『EXODUS』で散った羽佐間カノンのラストシーンがフェードアウトしていくと、当該回のみで流れたエンディング主題歌「愛すること」のイントロが流れ始め、浴衣に身を包んだangelaがステージに登場。シークレットゲストということもあり、会場には驚きと喜びの歓声が沸き起こった。
カノンの余韻に浸ったのち、angelaは「シークレット（ゲスト）のangelaです！いてもたってもいられなくて来てしまいました！」と盛り上げ、ヴォーカル・atsukoは石井に触発されたのか音頭も披露。最後は『蒼穹のファフナー』ファンの誰もが歌える「Shangri-La」で、青い手ぬぐいを振り回して一気にテンションをぶち上げた。
怒涛の新情報発表では、『蒼穹のファフナー THE BEYOND』の完全新作12話が2019年より先行公開されることを皮切りに、その主題歌をangelaが担当することや劇場アニメ『蒼穹のファフナー HEAVEN & EARTH』の4D上映企画、『蒼穹のファフナー』の“究極BD-BOX & CD-BOX”発売、パシフィコ横浜での“総士生誕祭”開催などが明らかに。
締めくくりとして、この日初公開の新作カットによる特報映像も映し出され、観客の心を揺さぶったままイベント終演を迎えた。
(C)XEBEC・FAFNER BEYOND PROJECT
「『蒼穹のファフナー THE BEYOND』スペシャルイベント～真実～」写真：コザイリサ
