戦闘描写にモザイクや忖度ほぼ無し!アニメ「アンゴルモア元寇合戦記」の見所を原作者に訊く 3ページ目 | アニメ!アニメ!

戦闘描写にモザイクや忖度ほぼ無し!アニメ「アンゴルモア元寇合戦記」の見所を原作者に訊く

日本の史実・元寇をテーマに、文永11年(1274年)の対馬で起きた蒙古襲来事件を描く歴史スペクタルマンガ『アンゴルモア 元寇合戦記』。史実に則りながらもエンターテインメントとして

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(C)2018 たかぎ七彦/KADOKAWA/アンゴルモア元寇合戦記製作委員会
(C)2018 たかぎ七彦/KADOKAWA/アンゴルモア元寇合戦記製作委員会 全 12 枚 拡大写真

■刀を振り回して声をあてる声優さんも。アフレコ現場はうめき声と叫び声が木霊




――アフレコ現場はどうでしたか?

たかぎ
ヒロインに輝日姫はいますが、主要登場人物がほぼ男の作品なので、アフレコ現場では男の声優の方の「ううっ!」「ああっ!」といったうめき声や叫び声がこだましていました。
皆さん力の入り方も尋常じゃないんですよ。ボルケーノ太田さん(貝谷権太郎役)なんて、リアルを追求して刀を振りながら声を出して、途中、酸欠で倒れてしまうほど熱のこもった演技をされています。

――マンガでは御首(みしるし)のシーンが出て来ますが、アニメではどうするのか?

たかぎ
御首の描写もしっかりやっています。あんまりアニメでそこまでやらないと思うんですが、過激なシーンもオブラートに包まず描いているのが見どころだと思います。
本当に目の前で起きていることを観ているような感覚に陥りますね。

戦闘に出てくる刀や矢の音もすごいんです。効果音は今野康之さんというすごい方が担当してくれているので、単純に刀だからズバーッと切るような音ではなく、「この音なんだ!?」という迫力。それこそ、まるで黒澤映画のようなリアリティーある音を付けていただいています。

■女の子で推すアニメじゃない渋さがカッコいい




――アニメ第1話の見所を教えて下さい。

たかぎ
メインキャラ全員が第1話に登場しますが、キャラの個性が分かりやすく伝わる部分がセリフとして選ばれているので、声優さんの演技が決定づける部分もあります。「このキャラがこういう感じになって出てきたんだ!」と、良い意味でマンガとは印象が変わって、新しい魅力が発見できると思います。本当に声や動きが付くと違いますから。

それと、第1話だからこそ、ものすごく力が入っている部分があります。総作画監督の小峰正頼さんもほとんどの原画を描いてくれていて、注がれている熱量の大きさを感じます。
迅三郎と蒙古軍の仮面の男との戦闘シーンもありますので、とくに第1話は注目してほしいです。

――良い意味で、普段アニメを観ない方にこそ観て欲しいアニメだと感じました。

たかぎ
ヒロイン役の輝日はいますが、美少女が出てくるアニメとは明らかにタイプが違いますね。
昔はアニメを観ていたけどもう観なくなってしまった方、大河ドラマとかを見ている方にもおすすめできると思います。かなり時代劇寄りに作ってありますから、そういう意味では普段はアニメを観ない方でも観ていただければ絶対面白いと感じていただける思います。

◆◆
超硬派な本格歴史スペクタクルに仕上がっている本作。現代における戦場は恐らく職場でしょうから、「傭兵のメンタリティ」を学ぶ意味でも見逃せないアニメとなりそうだ。迅三郎は蒙古襲来の7日間を生き抜くことが出来るのか!? いよいよ物語の幕が上がる。

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《乃木章》

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