
詩月カオリは人気音楽製作集団I‘veのアーティストだが、その実力はさすがI‘veというほど高いもので、多くのファンを唸らせた。ファンからの熱い支持も、納得である。
そのファーストシングルの興奮も冷める間もなく、この11月21日にセカンドシングル「Chasse」がリリースされた。作曲に高瀬一矢、作詞はKOTOKOと今回も「Shining stars bless☆」と同様のI‘veの強力布陣で、優しいラブリーチューンに仕上がっている。
「Chasse」は、2007年のアニメシーンでも大きな盛り上がりを見せた『ハヤテのごとく!』のエンディングテーマでもある。
前作の『Shining stars bless☆』が、『ななついろ★ドロップス』のオープニングテーマだから、前回に引き続いての人気作品とのコラボレーションとなる。詩月カオリのアーティストとしての実力への期待と信頼が大きいからと言っていいだろう。
今回、このニューシングル「Chasse」のリリースにあたり、詩月カオリがリリースされるまでのエピソードと楽曲への思いを公式コメントで語っている。
詩月カオリ GENEON OFFICIAL WEB SITE
/http://www.geneon-ent.co.jp/rondorobe/music/ive/utatsuki/
--前作の「Shining stars bless☆」に続いてシングル第2弾「Chasse」ですが、初めて聴いた時の印象からまず聞かせて下さい。
詩月
この曲は高瀬一矢さんに作曲して頂いたのですが、とっても可愛らしいメロディの曲だなぁ、って思いましたね。
高瀬さんって、こういう曲ばかりではなくて、ハードで、ダークな曲とかも沢山作られるじゃないですか?
だから、改めて驚きましたね。「やっぱり凄いんだぁ」って。私がいまさら言う事ではないかもしれませんけど(笑)。
あとはやっぱり、この「ルンルンルン」かなぁ。このインパクトというか、耳に残る感じというか、直ぐに覚えて、誰でも歌えちゃうようなメロディが嬉しかったですね。実はこの部分って、高瀬さんの提案で、KOTOKOさんが歌詞に盛り込んだそうなんですよ。
高瀬さんからこの話を聞いたとき、「そうだったんですかぁ!」って、ちょっとびっくりもしたんですけど、でも今回はそんな可愛いらしい一面も発見できたんですよ(笑)。
--(笑)。いま仰られたように、この「Chasse」はKOTOKOさんが作詞を担当されていますね。
詩月
そうなんですよ。歌詞を読むとわかるのですが、サビの部分は「ルンルンルン」って、凄く夢見心地な感じなのに、それ以外の部分は、女の子なら誰でも共感できるような歌詞になっていて。
そういう所とか、「流石だなぁ、やっぱり上手いな~」って思って。
この曲は『ハヤテのごとく!』EDテーマで、アニメ本編のヒロイン、三千院ナギちゃんのことを歌っているんですが、きっと聴いた人によって、色々な意味にも取れる歌詞になっていると思うんです。
実際私も、「これって、私の事を書いてくれたのかな?」って、ドキッ!とさせられた部分がありましたし(笑)。
--特に好きなフレーズは、どの辺りですか?
詩月
歌詞からのインスピレーションで一番心にグッ!と来たのは、サビの「泣いた日も 騒ぐ風に揺れる笑顔 心晴れてく」っていう部分。
この歌詞をKOTOKOさんが書かれる前に、たくさんお話をした時があったんです。だから、「あれ?これって、私の……こと?」みたいに、ハッ!とさせられて。
まだKOTOKOさんには確認していないのですが(笑)。
あと、アニメや原作の漫画を読んでいる方なら、歌詞を改めて読み返すと、ナギちゃんの人柄とか、気持ちとかが凄く上手く表現されているのが分かると思うんですよ。
意地っ張りだったり、気が強かったりもするけど、大好きな人の前では女の子になっちゃうところとか。必要以上に意地っ張りになっちゃう部分とか、私も「わかるなぁ……」って(笑)。
読めば読むほど歌詞にも入れるし、ナギちゃんも愛らしく思えてくる。そんな歌詞ですよね。

--サウンドの面だと、今回は編曲に中沢伴行さんと井内舞子さんが参加されていて、とってもゴージャスな印象になりましたね。
詩月
本当に贅沢な曲ですよね。これだけ多くの人が、この1曲の為に力を合わせてくださっているというのが、心から嬉しくて。
サウンドも、曲の冒頭からキラキラと星が煌めくような音が入っていたり、全体的に童話の世界のような、夢の中みたいな音の質感で……。
ファンの皆さんも、きっと喜んでくださる楽曲だと思うんです。
--実際に歌われた感想は、いかがだったでしょうか?
詩月
実はこの曲って、ゆったりしているようでメロディに歌詞がいっぱい詰まっていて、意外にも息継ぎが大変でしたね(笑)。
あとはやっぱり、自分自身が楽しんで歌おうと思いました。
このタイトルの「Chasse」って「滑るような足運び」を意味するダンス用語なんですが、そのタイトルの通り、私自身もクルクルと、「まわルンルンルン♪」って感じで、可愛らしく、軽やかな印象を大事にして歌いました。
--聴きどころを強いて上げるとするならば?
詩月
私的には、最後にサビが転調する部分とか、いつも通り気持ち良かったですね!
あと、間奏のところにスキャットが入っているのですが、自分で考えた部分も使っていただけたので聴いてもらえると嬉しいです。そこを意識して聴くのは、かなりツウな聴き方かもしれませんが(笑)。
後はもう、踊っちゃうような曲なので、心からフワフワと、和んでもらいたいですね。
--最後に、今回は詩月さんのプライベートのお話もお聞きしようかと思います。最近プライベートで、特にはまっている事とかありますか?
詩月
最近は、少女漫画を読みまくってましたね!
--それはまたイメージ通りですね(笑)。
詩月
そうですかー(笑)?
漫画の本は、実は小学生の頃以来あんまり読んでなかったんですけど、『ハヤテのごとく!』を読ませていただいてから、またその面白さにすっかりはまってしまいました。
特に、感動的で、可愛らしい物語の少女漫画に(笑)!
--最近はどのような作品を読まれましたか?
詩月
安野モヨコさんの「シュガシュガルーン」を、この前一気読みしました(笑)。
すっごく可愛くて、でも泣ける要素もいっぱいあって。なんだか、今後の作詞にも役立ちそうかな?って、思ってます(笑)。
--あと、詩月さんといえばギターですが、そちらの方はいかがですか?弾き語りライヴをやりたいと、以前仰ってましたよね?
詩月
えー……と、とても順調に練習は進んでいます(笑)!
でも、私の今までの曲って弾き語りをするにはちょっと難しい曲が、結構多いんですよ。
だから、まずは私の腕を上げて、レパートリーを増やす事から始めないと…っていう感じなので、もうちょっと時間がかかりそうです…。でも、来年こそは一曲でもいいのでお披露目できるように頑張ります!
あと、ギターで作曲が早く出来るようになりたいんです。本当はピアノの方が弾くのは得意なのですが、いま一番楽しいのがギターを弾くことなので、当面の目標はギターで作曲、ですね!
--楽しみにしています!