「まさか、これって……」――手に取った瞬間、指先に走った直感。ブックオフの店内に置かれた、陳列前の赤いワゴン。その上に無造作に積まれていたのは、誰もが知る名作『ドラゴンボール』の1巻と2巻の単行本だった。
安価な中古本として売られていたその1冊をめくると、そこには「第一刷発行」の文字が。そう、それは今や伝説とも言える、1985年に発行された希少な“初版”だったのである。
その衝撃を裏付けるように、投稿主のねこだんな(@OGC2015)さんが公開した写真は瞬く間に拡散。2026年2月現在、1,900万件を超える「いいね」が寄せられる事態となった。
「2巻はやや新しさを感じたので初版じゃないことはひと目で分かったんですが、1巻は巻末を開くと『第一刷』の文字が書かれていました。もともと『ドラゴンボール』シリーズは大好きな漫画だったので全巻持っていましたが、もし貴重な初版なら“ぜひ手元に欲しい!”と思い、購入しました」
当時、初版には「初版」と記載されていると思い込んでいたねこだんなさんは、確信を得るためにSNSへ投稿して問いかけたところ、「第一刷=初版」であることをフォロワーから教えられたという。

この投稿に対し、SNSのコメント欄では「初版はかなりレアだと思います!」「フリマサイトで数千円から十万円弱まで付いてますね!? これはすごい大物を釣り上げましたね」といった市場価値への驚きの声が多数寄せられた。
一方で、それ以上に「これは羨ましい!」「ブックオフのワゴンから見つけ出すなんて夢がある」と、“ディグ(発掘)のロマン”に共感するファンの反応も多かった。

ねこだんなさんは、普段から自身のYouTubeチャンネル『テレビジョンねこだんな』でレトロゲームの購入記録や実況を配信している、いわば“掘り出し物探し”のプロ。
毎週のように中古ショップを巡る「ディグ」がライフワークだという。今回の『ドラゴンボール』も、そんな長年の経験と直感が引き寄せた幸運だった。
「以前、時価10万円のソフトを500円で見つけたことがあって。その時の興奮が病みつきになり、今に至っています。もともと収集癖があり、子どもの頃に流行ったおもちゃやゲームを幅広く集めています。この初版単行本も、どんなに高値がつこうと売ることはせず、バズった記念としてコレクションに加えたいと思います」
数々の映画化や海外での実写化、そして今なお続く新シリーズ。ジャパンアニメの代名詞とも言える『ドラゴンボール』のパワーを、ねこだんなさんは投稿への反響によって改めて肌で感じたという。「今回バズったことで、改めて作品の世界的人気の高さ、そして何より鳥山明先生の偉大さを身をもって体験しました」
偶然の出会いが示したのは、時を経ても色あせない『ドラゴンボール』の魅力と、鳥山明先生が生み出した世界の力強さだった。

