映画「ヒプマイ」インタラクティブ映画はドキドキだらけ! 辻本監督&中岡Pが公開後に語る本音トーク【インタビュー】 | アニメ!アニメ!

映画「ヒプマイ」インタラクティブ映画はドキドキだらけ! 辻本監督&中岡Pが公開後に語る本音トーク【インタビュー】

日本初の観客参加型インタラクティブ映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』。辻本貴則監督、中岡亮プロデューサーにインタビューを実施し、映画公開後の今だからこそ感じることについて話を聞いた。

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映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』新規ビジュアル
映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』新規ビジュアル 全 29 枚 拡大写真

大ヒット上映中の映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』は、日本初の観客参加型インタラクティブ作品だ。スクリーン上でキャラクターたちが繰り広げる、ラップバトルの勝敗が観客の投票によって変化していく。ひとつの映画で全上映パターン48通り、16曲の新曲と7通りのエンディングがあることはたちまち話題となり、全国各地でその上映回だけの結末が展開されている。

アニメ!アニメ!では、最後のディビジョン・ラップバトルの舞台でもある本作を手掛けた辻本貴則監督(※)、中岡亮プロデューサーにインタビューを実施。インタラクティブ要素についてはもちろん、キャラクターの表現や楽曲の演出、そして映画公開後の今だからこそ感じることなどについて話を聞いた。
(※辻=いってんしんにょう)

[取材・文=八羽汰わちは]

■東から西へ旅立つファンも… “インタラクティブ”要素が生み出した新たな気付き

――本作は劇場映画として日本初となるインタラクティブ映画です。前代未聞な「48通りの展開・新曲16曲・7通りのエンディング」をひとつの映画で実現させたことがSNSで注目を集めていますが、手応えはいかがですか?

中岡:期待していた通り、インタラクティブな要素に関してはファンの方にポジティブに受け取ってもらえたと感じています。『ヒプマイ』に対して温度感がそこまで高くない方も、「インタラクティブ映画」という言葉で興味を持っていただいているみたいですので……すごくありがたい話です。実はちょっとドキドキしながら公開日を迎えました。

辻本:『ヒプマイ』ってもう8年目じゃないですか。プロジェクト自体の頑張りがあったからだと思いますが、これだけの年月を経てもずっと大人気。すでに強火のファンの方が多くいらっしゃるプロジェクトなので、監督としては映画で変なノイズを与えたりして邪魔をしたくないなと思っていました。今回の映画は新規のファンはもちろん、これまで支えてくれたファンに向けての新しい楽しみ方、喜び方を追求した企画だと感じています。全てのヒプマイ好きに届いてほしいと思いながら公開を迎えました。

僕も何度か劇場に行ったのですが、観客の方と一緒に映画を見て、やっぱり「自分たちが狙っていたところで感動してもらえている」と肌で感じられましたね。

――映画特設サイトではそんな観客の投票結果を可視化した「VOTING STATUS」が公開中です。これはどこの劇場でどのディビジョンが勝っているかを確認できるコンテンツですが、こちらを参考にして全国各地の劇場へ足を運ぶファンもいます。こういった楽しみ方は想定されていましたか?

中岡:やっぱり関東圏だけでなく、オオサカ・ディビジョンとナゴヤ・ディビジョンもあるので、ちゃんと各チームが地元で勝つところを見たい方が一定数はいてくれるんじゃないかなという気はしていました。

ただ、仲間と協力して勝たせるような動きみたいになるのかと思っていたら、都内では映画館ごとで推しディビジョンの棲み分けができており、「そういうパターンがあるんだ」と思いました。作っているときはそこまで想像していなくて、この回でこのディビジョンが勝てるようにするパターンかと思っていたんですよね。

なので、日本橋はオオサカで、品川は……みたいになっているのは完全に予想外でした(笑)。そんな感じで動向をチェックさせていただいています。

――大阪の日本橋という地名が東京にもあるからとファンが考えて集まり、その勝率が特設サイトで明らかになり、結果的に東京の日本橋でオオサカが勝率を高めたのはすごい現象ですよね。

中岡:キングレコードさんが何か企画したものではなくて、ファンの方が作った流れでそういう形になっていて。決して安くはない鑑賞料の中で、それこそ「どっちが勝つんだろう」とハラハラ感を楽しむ方もいれば、「しっかりと全部を押さえに行きたい」という方もいると思います。となると、日本橋のようなファンの動きは吸引力になっているんだなと、すごく新鮮なものとして見ています。


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《八羽汰 わちは》

たまに絵も描く 八羽汰 わちは

はちわたわちは(回文)メディアへの憧れとゲーム好きが融合してゲームライターに。幅広く手を出すが一番好きなジャンルはJRPG。特技はヒトカラ12時間。

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