「劇場版 PSYCHO-PASS」花澤香菜&関智一&野島健児&塩谷直義監督が登壇!ステージレポ【AJ2023】 | アニメ!アニメ!

「劇場版 PSYCHO-PASS」花澤香菜&関智一&野島健児&塩谷直義監督が登壇!ステージレポ【AJ2023】

「『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』スペシャルステージ」が、3月25日に開催された「AnimeJapan 2023」内イベントステージで行われた。会場には花澤香菜、関智一、野島健児、塩谷直義監督が登壇。

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『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』スペシャルステージ
『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』スペシャルステージ 全 5 枚 拡大写真

「『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』スペシャルステージ」が、3月25日に開催された「AnimeJapan 2023」のREDステージで行われた。会場には花澤香菜、関智一、野島健児、塩谷直義監督が登壇。キャスト陣の記憶に残るシーンや『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』に関する初出しトークを繰り広げた。

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』特報2

「みなさんおはようございます~!」と元気いっぱいに登場した花澤、関、野島。「こんな朝早くからもの好きがたくさん」と会場を茶化し、深々とお辞儀する関に、会場からは早速笑い声が。そんな関に対して「深いお辞儀」と反応する野島も「雨が降っていて足腰が悪い中、お越しいただきありがとうございます」と冗談を交えて挨拶。本ステージで司会を務める花澤は「進行を任されて嬉しいです!」と一言。

2022年8月から始まった『PSYCHO-PASS サイコパス』10周年記念イヤーについて触れ、関と野島が担当するラジオ『復活!PSYCHO-PASSラジオ 公安局刑事課24時』の話題に。「いい加減ゲストに行きたい!」と言う花澤に「ぜひぜひ遊びに来てください」と優しく声をかける関と野島。花澤は「ラジオを聞いていらっしゃる方はいますか?」と観客に問いかけるも、「もっと聞いてくれてもいい」と関は笑いながら視聴を促した。

そして、花澤のテンション高めの掛け声とともに「サイコパス事件簿」コーナーと題したトークセッションがスタート。『PSYCHO-PASS サイコパス』に関連するキーワード「2112年」「シビュラシステム」「犯罪係数」「ドミネーター」について説明した花澤は、「こんな風に説明しても分からないと思うけど、みなさん『PSYCHO-PASS サイコパス』が好きだから大丈夫だよね?」と問いかけ、会場からは大きな拍手が。また、花澤の説明を聞いた関は、「アニメ通りの未来が来ていて、予言のよう」と第1期について言及。花澤はそれに同意し「AIとの向き合い方について考えちゃいます」とコメント。さらに関は「劇場版ではこの先の未来予測が描かれているから、この先を生き抜くための道しるべになる」と5月12日公開の最新作『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』についても触れた。

作品について振り返ったところで、キャスト陣が自分の担当するキャラクターの記憶に残るシーンを紹介。関が選んだのは、TVアニメ一期18話で狡噛慎也が常守朱に手紙を贈っているシーン。この映像が流れ始める中、「勝手ですよ、狡噛さん!」と花澤に笑みを浮かべる関。選んだ理由については「ここからの物語の一連の流れが好き。二人が培ってきた関係性を踏まえて、最終回に向かうにふさわしい内容」と話した。また、「メールとかじゃなくて手紙っていうのがいいよね」と野島。2112年という時代背景ながら手紙を贈ったことに、花澤と関も強く同意した。

記憶に残るシーンに加えて、これまでのアフレコ時の記憶に残っていることについても振り返った。『PSYCHO-PASS サイコパス SS Case.3 恩讐の彼方に__』のアフレコ時、監督から「狡噛に物申したいことはありますか?」と質問されたことを明かす関。「一緒に作品を作っている仲間にしてもらえたと感じて嬉しかった」と当時を語った。それに対し、花澤も監督の熱量の高さと共に「いつも見守ってもらっている感じがありました」と話す。

続けて、野島の記憶に残るシーンを紹介。TVアニメ一期21話で宜野座の父・征陸智己の死ぬ間際のシーンが映像に流れると「なんていうシーンを朝から選ぶんですか!」と花澤。野島は「宜野座さんを語る上ではなくてはならないシーン」とコメント。「ギノさんは親父のせいでガミガミ眼鏡になってしまったけど……」と少しの冗談も交えながら「実は親父にちゃんと愛されていたことに気づき、自分自身も親父のことを大事に思っていたことに気づいた。親父に対してもだけど、自分自身にもかけた言葉が“遅すぎだろうが”と叫んだのだと思います」と長年演じてきた野島だからこその深い解釈を述べた。

また、野島が記憶に残るアフレコ時のエピソードに監督から「誰かは亡くなります」と言われていたと明かす。誰が殉職するのか知らなかった野島に、「実は俺だけ誰が死ぬかこっそり聞いていた」と関。それに対し、野島は「ズルい!」と述べ、続けて「僕はドキドキしながら台本を読んでいました」と当時の心境を吐露した。

花澤が選ぶ記憶に残るシーンには、TVアニメ一期11話で常守の目の前で槙島聖護が船原ゆきを殺害するシーンを紹介。なかなか衝撃的なシーンであるため、花澤は観客に向けて「朝から本当にごめんね!」と声をかける場面も。「彼女がどう生きていくか、法律やドミネーターと向き合っていくかを考えるキッカケになったシーン」と話した上で『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』にも触れ、「繋がっているので、選ばせてもらいました」とコメントした。アフレコ時の記憶に残るエピソードには、TVアニメ一期の初アフレコの際に、「関さんが優しかったけどコミュニケーションの取り方が独特で……冗談を言っているのに、アフレコではすぐに切り替わっていておかしい人だと思った」と関との思い出を話すと、野島からは「サイコパスみがあるよね」と作品と関連した相槌。アフレコ時のウラ話に会場も大いに盛り上がった。

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』キービジュアル

ひとしきり振り返ったところで、肝心の『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』のキービジュアルが画面に表示されると、「二人(常守と狡噛)が背中合わせになっているのがいい」と興奮気味に話す花澤。

そしてここで、本作の監督である塩谷直義が登場。完成したのはちょっと前だったことを明かし、花澤は「本当にお疲れ様でした」と一言。その流れから『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の最新映像が流れ、花澤は「最高」、関は「面白そう」とそれぞれ反応した。続けて、映画のキーワードの「出島」「ピースブレイカー」を紹介。「出島」は江戸時代に徳川幕府が鎖国政策を開いて、海外とのやり取りのために長崎の島を使っていた場所だ。塩谷監督は「作中にも同じような意味合いの場所が登場する」とコメント。また、「ピースブレイカー」は、TVアニメ三期でも少しだけ出てきた言葉だが、「ピースをブレイカー(平和を壊す)する存在が登場する」と今回の敵についてのヒントも塩谷監督から語られた。

さらに、常守、狡噛、宜野座の見てほしいポイントを塩谷監督が紹介。久しぶりに日本へ帰国した狡噛について「どういう風に迎えられ、対応していくのかがおもしろいところ」と話し、花澤からは「宜野座さんと狡噛さんのやり取りはニヤニヤしちゃう」と笑顔で語った。そんな宜野座については「宜野座の心の中で思っていることを言うシーン」を見どころとしてピックアップ。続けて、「朱は全部。朱を中心に物語が動くので、いろんな人との出会いを経て、考え、成長し、答えを出していくかが見どころ」とますます今作が気になる回答が飛び出した。

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の最新情報が続々と発表されたところで、早くも終わりの時間に。

「終わりの時間が来てしまいましたが、聞き忘れていたことがありました!」と話題を切り出す花澤。『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の時間軸について塩谷監督へ質問をすると、「第三期の前のお話です」と初出しの情報が明かされた。TVアニメ三期で常守がなぜ収監されているのかについてはもちろん、三期の慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフがなぜ刑事を目指したのかも描かれるそうだ。

終わりを惜しむ中、関は「生存しているほぼ全員が登場して、さらにちゃんと見せ場がある。限られた時間にこれだけ素敵な話に仕上げたなと思えるような作品になっています。応援し続けてくれた方は必ず見逃さずにいていただけると嬉しい。初めての人も楽しめるようになっています。ご視聴お願いします」、野島は「今までのシリーズの中でほしかったピースが手に入る話になっていると思います。1回目を見るよりも2回目を見た方が楽しい。内容がめちゃくちゃ濃いし、一つひとつかみ砕いて吟味したい作品なので、ぜひ何回でも劇場に足を運んで見ていただけたらと思います」、花澤は「とにかくめちゃくちゃ面白いんだよと伝えたかったんですけど、どうですか?楽しみになりましたか?」と観客に声掛けしつつ、「どんどん強くなっている朱ちゃんにいろんなことが降りかかってくるので、どう戦い抜いていくかをぜひ見届けていただければと思います。狡噛さん、宜野座さん、朱ちゃんの関係性にくー!となってくると思うので、楽しみにしていてください」、塩谷監督は「群を抜いて完成度が高くなったと思います。映画館に足を運んでいただければと思います」とそれぞれ今作への熱い思いを述べ、本ステージは幕を下ろした。

《阿部裕華》

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