2022年3月よりNetflixにて全世界独占配信が行われている『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』。古代ローマの浴場専門技師、ルシウス・モデストゥスが現代日本にタイムスリップし、日本のお風呂事情にカルチャーショックを受ける……というユニークな漫画作品『テルマエ・ロマエ』を原作としたアニメ作品だ。
2012年に一度アニメ化され、その後実写映画も作られた『テルマエ・ロマエ』だが、この度はラテン語で“新しい”を意味する「ノヴァエ」を冠し、原作者・ヤマザキマリ氏による新作書き下ろしエピソードも加えて再度アニメ化される。
今回、アニメ！アニメ！では『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』にて主人公のルシウスを津田健次郎へインタビュー。自身も“お風呂好き”という津田に、作品の魅力や少し変化球な質問まで、様々なことを伺った。
［取材・文：Takuya Suenaga 写真：吉野庫之介］
――ルシウス役が決まったときの心境などを教えていただければと思います。
津田：すごく有名な作品ですよね。そういう大きな作品の主役を演じさせていただくことは、シンプルに嬉しいです。自分があまり演じてこなかったタイプの役なので、そこは少し驚きましたね（笑）。「あ、こういう役もやらせていただけるんですね」と。新鮮で、驚きのある瞬間でした。
――普段あまり演じないタイプの役ということで、収録の際もいつもとなにか違うところを意識されていたり？
津田：アニメの立ち上げとなる、第1話の収録からキャラクターのテイストなどが決まっていくので、まずは原作も台本もしっかり読み、自分の中でのイメージは持っていました。あとは収録していく中でルシウスというキャラクターが出来上がっていったのかなと思います。
ルシウスはストレートですよね。思っていることがそのまま行動に出てくるタイプです。なので、出来事や会話に対しての反応や感情の振れ幅の大きさという部分は、ストレートに出していこうという意識はしていました。
――収録を終えてのご感想は？
津田：楽しかったですね！コメディとしての面白さも存分にある作品ですし、ルシウスはもちろん彼を取り巻く濃いキャラクターたちにも様々なドラマがあります。すごく、躍動感のある時間だったなと思います。
――確かに、ルシウス以外も濃いですよね。特に好きなキャラクターはいますか？
津田：みんな濃くて魅力的ですよね。中でも好きなのは、櫻井孝宏くんが演じている吉田ですね。現代日本でお風呂づくりに勤しむ青年で、彼とルシウスとのやり取りがロマンチックなんですよ。裸のロマンみたいな（笑）。
時代と国籍を超えて「いいお風呂を作りたい」という想いで繋がるふたり……。ちょっと師弟関係みたいなのもいいですね。作品を通して感じられる「お風呂ってすごいよね！」というテーマにも通ずるエピソードで、コメディとしても、人間ドラマとしても素敵で印象的です。
――ちなみに、『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』以外でも、お風呂に縁深いキャラクターを演じていたイメージがあるのですが、津田さん自身はお風呂好きですか？
津田：好きですね～。毎日、夏も冬も関係なく、朝起きたときと夜寝る前に必ず入ります。しかも、きちんと浴槽に浸かるくらいです。かなり好きな方だと思いますね。
熱いお風呂が特に好きで、浴槽に浸かって熱いままあがるのが好きです。上がってからバーっと汗かいちゃうこともあるんですけど、熱いままあがりたい（笑）。温泉とかも行きたいですね！
――なるほど。この作品とも非常に相性が良さそうですね。
津田：「お風呂文化」にものすごくフォーカスした作品で、ルシウスもお風呂について考えていることが圧倒的に多いんですよね。その中に、ヤマザキマリ先生の豊富な知識がしっかりと詰まっているのですが、それがライトなコメディとして昇華されているという、すごく贅沢な作品ですよね。
「へぇ～、そうなんだ！」と感心する事が多くて。僕もそうですが、この作品を観たらさらにお風呂が好きになれる気がしますし、お風呂に入りたくなっちゃいますね。ぜひ、入ってほしいです（笑）。
――お風呂に入りながら観るのも良さそうですね。
津田：最高だと思います！
――そんなお風呂好きの津田さんに、ちょっと変な質問かもしれないのですが、お風呂で必ずする“ルーティーン”みたいなことってありますか？
津田：そんなに無いんですけど、考え事をしていることは多いですね。長風呂な方なので、ゆったりと。考えるにはすごくいい時間だと思っていますね。本を読んだりもしますが。
――“ルーティーン”に関連してちょっとまた変な質問なのですが、お風呂に入ったときは最初どこから洗いますか？
津田：頭からですね！上からバーっと洗っていく感じです。
――ありがとうございます！では最後に、視聴者へ一言コメントをいただければと思います。
津田：『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』というタイトル通り、また新しい『テルマエ・ロマエ』が誕生しました。気軽に楽しめる作品になっていますので、スキマ時間や疲れたとき、ライトに楽しんでいただいて、笑ってもらえればと思います。世界中の方が見ているので、『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』を通じてその面白さを共有できるかもしれませんね。ぜひ、見てください！
