「ゆるキャン△ SEASON2」スタッフ座談会、一筋縄ではいかなかった「SEASON2」制作開始までの舞台裏に迫る! | アニメ!アニメ!

「ゆるキャン△ SEASON2」スタッフ座談会、一筋縄ではいかなかった「SEASON2」制作開始までの舞台裏に迫る!

アニメ・ゲーム美少女キャラクター情報誌「メガミマガジン」。2月27日発売の4月号では『ゆるキャン△ SEASON2』が表紙&巻頭特集で登場! この記事では同特集から京極義昭監督ほかスタッフの皆さんによる座談会の一部を紹介。

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 アニメ・ゲーム美少女キャラクター情報誌「メガミマガジン」。2月27日発売の4月号では『ゆるキャン△ SEASON2』が表紙&巻頭特集で登場! 第1作目の富士山周辺から、今作では南へ足を延ばし、第9話からは伊豆半島周遊の旅が描かれており、特集ではキャンプライフをエンジョイするキャラクターの各務原なでしこたちの旅の記録を紹介しています。本稿では同特集の中から、京極義昭監督、シリーズ構成の田中仁さん、丸亮二プロデューサー、企画・プロデュースの堀田将市さんによる座談会の一部を紹介。

全力を出し切ったからこその高すぎるハードル


――『SEASON2』の話があったのはいつ頃ですか。

堀田 前作の放映中、予想以上の反響があった段階で続編の話は出ていたらしいのですが、スタッフの仕事の都合もあって、「すぐには無理です」というやりとりをされていたのは聞きました。ただ現場的には、続編はまったく考えていなかった。

京極 「これで終わり」という覚悟で第1作目に全力投球をしていたので、当時の感覚としては、続編は無理だと思っていたんです。

堀田 そう。当時、僕はすでに会社(フリュー)を辞めていたんですけど、もし現場にいたとしても「すぐに続編を作ろう」とは言えなかったと思います。「終わらせて死ぬくらいの覚悟で出し切ろう」という勢いで第1作目を作っていましたから。それに僕は所属も変わっていましたし、いずれにせよもう『ゆるキャン△』に関わることはないだろうと。でも2018年の7月くらいに、フリューさんから「続編の企画を主導してほしい」というお話をいただきました。であれば前作と同じチームを集めたいと思いまして、まず丸さんにご相談にいきました。丸さんとは、僕の所属が変わったあとも「また一緒に仕事したいですね」という話をしていたので、「新しい企画を持っていきます」と連絡をして、蓋を開けたら「『ゆるキャン△』です」という(笑)。

 驚きましたよ(笑)。我々のなかではもう終わっていましたから。ショートアニメ、続編、さらに映画という、新しく大きなプロジェクトとして再スタートさせる意思があるということを堀田さんにうかがいまして、「そこまで言われたらしょうがない」と(笑)。ただ「京極さんには堀田さんから話して」とお願いしました。まだこの時点では京極さんは何も知らなくて、僕は説得できる自信がなかった(笑)。

堀田 「監督に話をせねば」と思う一方、「それまでに田中仁を握っておくべきだ」と思いまして。池袋の火鍋屋に呼んで「僕、『ゆるキャン△』に戻ることになったので、続きを作ってくれ」と言ったら「は?」って(笑)。

――みなさん、なかなか「よし、やりましょう」とはいかなかったんですね。

田中 どこまでいっても、アニメは監督のものなので、「結局は監督次第だよね」という話ではありました。

堀田 僕だけだったらたぶん怒られると思ったので、田中さんにも同席していただいて、C-Stationさんの会社の近くにあるなじみの居酒屋さんに監督を呼んだんです。ちなみに『ゆるキャン△』のあらゆることがそこで決まるので(笑)、僕にとってはそこが『ゆるキャン△』の聖地ですね。

京極 通称「第二会議室」ね(笑)。

堀田 夜6時に飲み始めて、30分くらいしたところで「京極さん、『ゆるキャン△』やってください」と言ったら「は!?」って(笑)。

京極 前作のとき、続編については一切考えず、僕らが『ゆるキャン△』の魅力だと感じるものを全部詰めこむつもりでやっていたので、「続きをお願いします」と言われても「同じことはできないだろう」という思いがまずありました。絶対パワーダウンしてしまう。「違うモノを作るんだ」というエネルギーがないと無理だろうと思っていたんです。あと僕らが『ゆるキャン△』を作ろうとすると、脚本会議やロケハンを含めて2年はかかってしまいます。堀田さんから話を聞いた時点で、すでに放送終了から半年は経っていたわけで、「それだけファンの方をお待たせするのは申しわけない」という思いもありました。

 朝4時半くらいまで居酒屋さんで話していましたね。そのときに堀田さんから出てきたキーワードが「家族」だった。

堀田 「(『SEASON2』で)何をやるんですか?」って言われたときに「まだ家族キャンプってやってないじゃないですか」と話したんですよね。そうしたら監督が「ああ、家族かぁ」って言ったのを覚えてます。

 誤解を恐れずにいうと、アニメを作るうえで「出会い」はおいしい題材なんですよ。前作ではそれが豊富で、主役同士の出会いという非常にシンプルな導入から始まって、きれいな物語へつながっていきました。原作はそのあと方向性や世界観がばぁっと広がっていくんですが、そうするとアニメを作る側としては「何を目指せばいいのか?」という迷いが出てしまうんです。寸分違わず原作どおりにやるなら、「原作を読めばいい」ということになってしまうので、原作を生かす映像を作るにはどうすればいいかと考えたときに、堀田さんから「家族」というキーワードが出てきて、それに京極さんが妙に納得していました(笑)。それで改めて原作の5巻以降を紐解いてみたら、家族にまつわるエピソードが随所に散りばめられていて、「さすがだな、あfろ先生!」と。

京極 「家族」というキーワードもそうだし、いわれて読み返してみると、先生のほうでも、第1巻から第4巻までが「キャラ同士が出会って仲良くなる」という流れだとしたら、第5巻からはまた違う試みをしているように感じたんですね。「先生が違うものを描いているのだとしたら、僕らも違うテーマで『ゆるキャン△』を作れるんじゃないか」というところで、可能性を見出した感じです。

――その後『SEASON2』の作業は、どのように進めていったのでしょうか?

堀田 『ゆるキャン△』の作業って、最初にこの4人で「ファンの集い」をやるんです。各々原作の該当する部分を読んで、だいたい年末くらいに、どこがおもしろいか、どこに焦点を絞るか、という話し合いをしました。「ここまでやろう」と決めるまでに、1~2か月はかかったと思います。そのあと一度、仁さんに構成を起こしてもらった。

田中 その打ち合わせの場で「いってらっしゃい」と「おかえり」というワードが出たんです。これに先ほど話のあった「家族」も含めると、『SEASON2』全体の物語をまとめられそうだという結論に達し、シリーズ構成を進めていったという感じですね。

『ゆるキャン△ SEASON2』巻頭特集

 メガミマガジン4月号本誌では中学生時代のリンやなでしこ、各キャラクターの各話設定画とともに、『SEASON2』で描かれたキャンプの模様をプレイバック。また、原作者のあfろ先生へのインタビューのほか、各務原なでしこ役の花守ゆみりさん、志摩リン役の東山奈央さん、大垣千明役の原紗友里さん、犬山あおい役の豊崎愛生さん、斉藤恵那役の高橋李依さんによる豪華座談会、土岐綾乃役の黒沢ともよさん、各務原桜役の井上麻里奈さん、鳥羽美波役の伊藤静さんへのインタビューを紹介。盛りだくさんの内容でお届けします。




【作品概要】
ゆるキャン△ SEASON2
TV
放映中TOKYO MXほか
毎週木曜23時30分~

STAFF…… 原作/あfろ(芳文社「COMIC FUZ」連載) 監督/京極義昭
シリーズ構成/田中仁 キャラクターデザイン/佐々木睦美
プロップデザイン/山岡奈保子、井本美穂、堤谷典子 
メカデザイン/遠藤大輔、丸尾一 色彩設計/水野多恵子(スタジオ・ロード)
美術監督/海野よしみ(プロダクション・アイ)
撮影監督/田中博章(スタジオトゥインクル) 音響監督/高寺たけし
音響制作/HALF H・P STUDIO 音楽/立山秋航 
音楽プロデューサー/村上純 音楽制作/MAGES. 企画・プロデュース/堀田将市
制作プロデュース/DeNAコンテンツ企画部 アニメーションプロデューサー/丸亮二
アニメーション制作/C-Station 製作/野外活動委員会

C A S T…… 各務原なでしこ/花守ゆみり 志摩リン/東山奈央 大垣千明/原紗友里
犬山あおい/豊崎愛生 斉藤恵那/高橋李依 土岐綾乃/黒沢ともよ
各務原桜/井上麻里奈 鳥羽美波/伊藤静 犬山あかり/松田利冴 
ナレーション/大塚明夫 ほか

(C)あfろ・芳文社/野外活動委員会

『ゆるキャン△ SEASON2』スタッフ座談会、一筋縄ではいかなかった『SEASON2』制作開始までの舞台裏に迫る!

《メガミマガジン編集部》

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