ベルくんとゴブスレさん、互いが背負う“ヒーロー像”の違いとは? 「ダンまち」大森藤ノ×「ゴブスレ」蝸牛くも【インタビュー】 2ページ目 | アニメ!アニメ!

ベルくんとゴブスレさん、互いが背負う“ヒーロー像”の違いとは? 「ダンまち」大森藤ノ×「ゴブスレ」蝸牛くも【インタビュー】

スマートフォン向けRPG『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~メモリア・フレーゼ~』と『ゴブリンスレイヤー』とのコラボイベントが1月31から2月27日にかけて開催。共同でシナリオ執筆を行った大森藤ノ先生と蝸牛くも先生とのインタビュー後編をお届け。

インタビュー スタッフ
(C)蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会 (C)大森藤ノ・SBクリエイティブ/ダンまち2製作委員会 (C) WFS
(C)蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会 (C)大森藤ノ・SBクリエイティブ/ダンまち2製作委員会 (C) WFS 全 11 枚 拡大写真

■登場キャラはどう決めた?


――他2組([令嬢剣士・剣の乙女・アミッド・桜花]、[千草・リュー・牛飼娘・妖精弓手・女神官])のパーティはどのように決めたのですか。

大森:まず登場キャラクターについては、『ゴブスレ』劇場版に合わせての展開なので、ゲームの運営さんから「令嬢剣士を出してほしい」とオーダーがありました。


令嬢剣士
でも、それを聞いた時、実は頭を抱えてしまったんです。このコラボは『ゴブスレ』劇場版公開前の発表ですが、令嬢剣士に対するイメージは劇場版を観るとガラッと変わりますし、女神官さんたちとの関係値も変化します。
劇場版のネタバレにならないようにするにはどうすればいいのかなぁと。

蝸牛:僕は令嬢剣士より、「牛飼娘がメインメンバーとして登場する」と言われてどうしようと思いました。彼女はそもそも戦える子ではないですし、冒険に関わるのは劇場版以後の7巻や9巻ですから。


牛飼娘
大森:共通のキャラクターを演じている声優さんつながりで、内田真礼さん演じるリリルカと受付嬢さんか、井口裕香さんの牛飼娘と千草か、どちらかを出して組ませないといけない……ダンメモの定番ネタで、避けられない道というやつですね(笑)。究極の選択でした。
くもさんはどっちが良かったですか? 


千草
蝸牛:難しいですね。受付嬢さんを出すなら、『ダンまち』のギルドの人たちとの絡みも見たくなります。同じ「冒険者ギルド」でも組織体制が全く違うところは書きたいですから。
そして自分はリリルカ推しですし(笑)。今回はダンジョン重点で、こういう形になりましたが。

大森:あと、ダンメモ運営チームの中で猛烈なファンの方がいて、「剣の乙女は絶対に出してほしい」というので、それも大変でした。彼女はゴブリンと戦えないですから。でも、くもさんがそれも上手く構成してくれました。


剣の乙女
蝸牛:乙女さんはベテラン冒険者ですんで、ゴブリン以外に関してならまったく問題無いんですよ。その辺りは『鍔鳴の太刀』で描いていますが。

大森:令嬢剣士をいかにメインパーティに合流させずに物語を展開させるかを考えました。剣の乙女と令嬢剣士は面識があるので一緒にさせて、『ダンまち』側からは2人加えたパーティを作りました。あとは残ったメンバーで組ませています。

――『ダンまち』側のキャラクターはどういう基準で選んだのですか。

大森:まずベルは主人公なので必須ですね。次に『ゴブスレ』側から妖精弓手が出ることになったので、エルフつながりでリューを出すことにしました。


妖精弓手

リュー
あと声優(井口裕香)さんつながりで千草、そして千草と関係値のある桜花を選びました。


最初はタケミカヅチファミリア中心でいこうと思って命の登場も検討していたんですが、キャラクター数が多すぎるので、削ることにしました。あとは剣の乙女と同じ聖女のアミッドも出したいなと。


アミッド
あと勢いで書いてしまったんですが、今回のコラボシナリオで、本編でも描かれていない桜花の過去が明らかになります。


桜花
蝸牛:あの話はまだ本編で出ていないんですか?

大森:そうなんです(笑)。桜花の過去を描くチャンスがなくて、今後いつフィーチャーできるかもわからないので、せっかくだしここで少し出しちゃおうと。極東を舞台にする話はなかなか書く機会がありません。ですから、桜花ファンの方にはぜひプレイしてほしいです。桜花ファン、いるのかな?(笑)

蝸牛:そのうち「タケミカヅチ外伝」を出す機会があるかもしれませんよ。

大森:今度、春姫のクロニクルを書くので、その中で極東のアマテラスの話は出てくると思いますが、そこで桜花達に触れたとしてもメインにはできないかな~って。桜花もタケミカヅチもごめんね……。

『ダンメモ』というプラットフォームの上手な使い方というと語弊があるかもしれませんが、せっかくこういう媒体があってキャストさんの声もつくわけですから、ここで描くのもありかなと思うんです。
キャラクターが多い作品なので、なるべくみんなに活躍の場を作って上げたいですし。

蝸牛:『ダンまち』は本当にキャラクターが多いですよね。管理が大変だろうなと思います。

大森:アニメスタッフさんにも「キャラクターデザイン担当を休ませてあげたいから、あんまり新キャラ出さないでください…」と言われてしまいました(笑)。

――桜花の過去の掘り下げの他、彼のどんな側面を描こうと思ったのでしょうか。

大森:くもさんの前でこれを言うのは少し気が引けるんですが、『ゴブスレ』の世界ではゴブリンが性的な意味で人間を襲うことがよくありますよね。桜花を通してそういう性的搾取への嫌悪感を表現しようと思いました。

『ダンまち』の世界では人間とモンスターが相容れずにそれぞれ暮らす場所が違うので、これまで描く機会がなったんです。

蝸牛:あの辺りは時代劇の「悪いやつが最初に悪いことをして、良い人がひどい目にあう」なんですよ。モンスターとの関係で言うと、今回は蜥蜴僧侶さんとかを出せないので、「フレイヤさん新人PLだし今回はサプリなしのレギュレーションだよねー」とメタ的にやらせて頂きました(笑)。

大森:ネタバレになってしまいますが、『ダンまち』TVアニメの3期では“喋るモンスター”が登場します。『ダンまち』の世界ではモンスターが喋るというのは、かなりショッキングな出来事です。

蜥蜴僧侶は自分も大好きなキャラクターなんですけど、彼が出てくるとベルたちが大きなリアクションをすることになります。このコラボがTVアニメ3期の後なら問題なく登場させられたと思いますが。


→次のページ:主人公2人の英雄論の対比
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《杉本穂高》

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