
それは……

Webメディアはかわいいワンちゃん動画に勝てるのか?!
ネットメディアでは、犬や猫のコンテンツを利用して読者の目を引きがちである。実際、Twitterで拡散されているコンテンツの多くは、動物のカワイイ写真や動画であり、「カワイイは無敵」と認めざるを得ない。
江崎編集長:「かわいいワンちゃんに負けないぐらいの圧倒的な記事をつくってほしいんです」

沖本副編集長:「いやいや、かわいい犬の動画と、僕たちの記事は土俵が違いますよ。それを一緒に比べられてもねぇ~」
江崎:「いい訳しないでください! ワンちゃんに負けるのが怖いんですか!?」
沖本:「怖くない!!負けるはずがないでしょう?」
江崎:「だったら勝負です!」

江崎:「この『ゆびわんこ』を題材に、編集部渾身の企画記事をつくってください! 僕は“かわいいわんちゃんが『ゆびわんこ』とじゃれる記事”をつくります。それを超えてきてください!」

「ゆびわんこ」とは、コミュニケーションできる全長5cmの世界最小級のペット玩具だ。全長5cmにもかかわらず指にぎゅっと抱きつき、本当に生きているのかのような表情や声のバリエーションが楽しめる。
沖本:「いいでしょう! のぞむところだ!!」
こうして、記事企画対決が行われることに――。
両記事の末尾に、どっちの記事が良いいか、アンケートを設けています。両記事をお読みいただき、ぜひご回答ください!
(数日後)
沖本は、編集メンバーを招集し企画会議を開いた。

沖本:「江崎の“かわいいわんちゃん記事”に負けていられるか! 何か良い企画はないか!?(人任せ)」
編集部員・小野瀬:「対象年齢は6歳以上となってますけど、今の子どもたちってどういうおもちゃが好きなんですかね?」
沖本:「女の子向けだと『プリキュア』シリーズは根強い人気があるイメージだけど、今の子が何を求めているかは分かんないなぁ……」
小野瀬:「なるほど。女児の気持ちになりきる必要がありますね。ということで沖本さん、女児のコスプレをして『ゆびわんこ』のレビューをしてください」
沖本:「不審者になりたくないので却下」
そのほか会議で上がった企画は、
・キミは犬派? 猫派? かわいい動物総選挙
・「ゆびわんこ」で犬アニメの名シーンを再現してみよう!
などなど。だが、沖本にはどれもピンこなかった。
行き詰まる会議のなか、編集部員・小野瀬が「実際に遊んでいましょう」と提案。

小野瀬:「おー、メッチャカワイイじゃないっすか!」
と、はしゃぎだす小野瀬。
わんこの頭を撫でてみると……

小野瀬:「舌をペロペロする! カワイイ!(無邪気)」

小野瀬:「僕、犬がメッチャ好きなんです。でも、飼うのは難しいんですよね。でも、この『ゆびわんこ』は飼っている気分を味わえるから、犬が好きだけどペットを飼えない人にはオススメかもしれません。
あと、キャラクターが“そこにいる”という感覚は、2.5次元チックですよね。『ジョジョ』のイギーとか『NARUTO』の赤丸とか、アニメを観ていると魅力的な“犬キャラ”がたくさん出てくるけど、実際に飼えるわけじゃないし……」。

沖本:「それだぁー!!」
小野瀬の発言にインスパイアされた沖本。果たして、江崎の“かわいいわんこ記事”に勝つことができるのか――。
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