「ダンメモ×デアラ」奇跡のコラボが生まれた舞台裏は? 大森藤ノ先生&橘公司先生が明かす【インタビュー】 3ページ目 | アニメ!アニメ!

「ダンメモ×デアラ」奇跡のコラボが生まれた舞台裏は? 大森藤ノ先生&橘公司先生が明かす【インタビュー】

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~メモリア・フレーゼ~(ダンメモ)』が『デート・ア・ライブ』とクロスオーバーイベントを展開。両作品の作者・大森藤ノ先生と橘公司先生にインタビューし、コラボに至る経緯や見どころを訊いた。

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■それぞれの好みのヒロインは……


――大森先生は『デート』だとどのキャラがお好きなんでしょうか?

大森
原作のほうになってしまうんですが、自分は14巻に出てくる六喰ちゃんというキャラクターが好きです!


アニメに出ていないためご存じない方もいらっしゃると思うのですが、ものすごく簡単に言うと……小柄なんだけど胸が大きいキャラです。
それを聞いたときは、「大森さん、やっぱり……!」って思いました(笑)。

大森
もちろんイラストの補正もありましたけど、最初に好きになったのは文章で読んだ時ですから!(笑)。

――橘先生はいかがですか?


僕はヘスティア様もアイズも好きなんですけど、なんか妙に命ちゃんが好きで。

大森
本当ですか! 仲のいい友だちも命が好きって言ってくれたんですよ。「なんでベルとカップリングじゃないんだ!」ってすごく怒られたことがあって。


なんでベルとカップリングじゃないんだ!(笑)。

大森
あはは(笑)。理由を説明すると、春姫というキャラクターもいるので、命とあまり喧嘩してほしくなかったというのがあったんです。
でも……少し守ってしまったかもしれませんね(笑)。

■両原作者の関係性が生み出した夢の共演


――共同執筆ということで、プロット以降はどの様な形で作業を進められていたのでしょうか?

大森
最初、基本骨子の部分を自分の方で書かせていただいて、WFSのスタッフさんとGA文庫さんの編集さんにも読んでもらったんですが、「『デート』のキャラがちょっと弱い」というご指摘をもらったんですね。
「そこは橘先生に書いていただけませんか?」とお願いしました。


なので、『デート』のキャラクターに関しては受け持たせていただいて。

大森
役割分担で『ダンまち』と『デート』をガッツリ書かせていただいた形ですね。


「折紙はこのシーンでどう動くものですかね?」とかも質問されたりして。

★4[エンジェル]鳶一 折紙(C)2019 T/T/K/DALIII・P(C)FO-SBCr/DM(C)WFS(C)2019 T/T/K/DALIII・P(C)FO-SBCr/DM(C)WFS
★4[エンジェル]鳶一 折紙
大森
折紙は難しかったんです……! この渾身のネタだったら橘先生も笑ってくれるはず! と入れたら全文書き換えられて……(笑)。


決してダメだったわけじゃないです!(笑)。

大森
その度に「自分の解釈違いでした! 申し訳ありません!」と(笑)。
でも、ペンを入れてもらったことで、真にクロスオーバーと言える内容になったのではないかなと。


楯突いて申し訳なかったです(笑)。

大森
滅相もないです(笑)。

――執筆の中で特に苦労されたポイントというと、どこになりますか?

大森
詳しくは後半でお話しますが、敵キャラに関しては悩みましたね。


それは悩みましたね!

大森
あとは、クロスオーバーである以上リスペクトし合わなきゃいけないし、disるようなことは絶対にしてはならないとは思いつつ、全てが円満なだけの話にはしたくないと考えていたんです。
そういう意味では今回のストーリーは異色だと思います。主人公たちが交流して仲良くはなるものの、その後突入する展開が、この手のイベントの中では珍しいものになっているのではないかと。

――ここまでお話を聞いているだけでも、かなりボリュームが濃厚になっているであろうことが伺えますね。

大森
プロットの文字数を数えたら2万字、文庫換算50ページくらいありました。『ダンメモ』で一番長いシナリオは1周年イベントの「グランド・デイ」だと思うんですけれど、それに肉薄するくらいのボリュームになったんじゃないかなと。

自分は橘先生と最初に会ったのがGA文庫さんの授賞式だったので、作家として業界に足を踏み入れた瞬間からお付き合いのある先生なんですよ。だからとても話しやすくて。
橘先生はノーガードじゃないですけど、自分に対しても言いたいことは言ってくれるし、逆に「もっと言ってこいよ!」という感じもあり、そのおかげでここまで濃いシナリオができたと思っています。


威厳がないんです(笑)。あと10年くらいやったら備わるかな……(笑)。

大森
今のままの橘先生でいてくれると嬉しいです(笑)。

――では最後に、本イベントの見どころをお願いします。


みなさんこの記事を読んでいるということは、キービジュアルやPVをご覧になっているのではないかと思いますが、なぜか十香ではなく狂三が前面に出ています。この構図的に「十香じゃないの?」と気になった方は、それをとっかかりとして、ぜひプレイしてみてください。
ボリューム満点なストーリーにも、どうぞご期待ください!

大森
『ダンメモ』をプレイされているユーザーさんには『デート』の熱い世界観を知って頂いて、『デート』のファンのみなさんは『ダンまち』をこの機会に知っていただければ嬉しいです。
今回のイベントをクリアした後は、必ずそれぞれの原作を読みたくなるんじゃないかと思います。恒例となった声優さんのネタもちゃんと入れているので、それも含めてぜひ楽しんでいただければと思います。
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《山田幸彦》

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