「転スラ」あえて時流の真逆いく、2クールかけてじっくり描く意義は?伏瀬先生&杉本Pに聞く【インタビュー】 | アニメ!アニメ!

「転スラ」あえて時流の真逆いく、2クールかけてじっくり描く意義は?伏瀬先生&杉本Pに聞く【インタビュー】

22019年1月より第2クール目に突入したTVアニメ『転生したらスライムだった件』より、原作者である伏瀬先生と、バンダイナムコアーツの杉本紳朗プロデューサーにインタビュー。1クール目を振り返りつつ、今後の展開の注目ポイントを聞いた。

インタビュー スタッフ
(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会 全 10 枚 拡大写真
2018年10月より放送開始され、この1月より第2クール目に突入したTVアニメ『転生したらスライムだった件』。原作は、小説投稿サイト「小説家になろう」で伏瀬氏が発表した同名小説のコミカライズだ。
通り魔に刺されて死んだどこにでもいる会社員・三上悟が異世界でスライムに転生し、身につけたチート級のスキルを活かして種族を問わない国作りを目指す模様を描く。

本記事では、2クール目に突入してますます盛り上がりを見せている本作について、原作者である伏瀬先生と、バンダイナムコアーツの杉本紳朗プロデューサーにインタビューを敢行。
1クール目を振り返りつつ、アニメ化においての原作者、プロデューサーそれぞれのこだわりや、今後の展開の注目ポイントについて聞いた。
[取材・構成=山田幸彦]

■クリエイターの良さが出るフィルムに


――第2クール目に突入しTV放送は折り返し地点を越えておりますが、まずはアニメ化にあたりどのような意識がありましたか?

杉本P
あまり縛られず、それぞれのスタッフ個人の良さが出るフィルム作りをしたいと思っていました。
例えば、モンスターデザインの岸田(隆宏)さんの描いた設定画の中に、漫符のビックリマークがついているスライムがいたのですが、それをアニメーターさんが自由に広げてくれて、今の映像表現にも反映されています。

伏瀬
僕としても、「あれは良くない、これは良くない」とケチつけることはしたくないなと思っていました。
どうしても「ここはこだわりたい!」というポイントだけ先に言っておいて、上がってきたものがイメージと違ったらちょっと修正をお願いするという感じにしようと心がけていましたね。

――OP映像でスライムから人の形態に変化しながら戦うリムルなど、映像化ならではの面白さを出そうというこだわりが随所で見られましたね。



伏瀬
OPに関しては、コンテ段階でもうカッコ良過ぎて「完全にOP詐欺だ、コレ!」と話していたんです(笑)。
でも、最初は24話通してあの映像が使われると聞いていたから、派手になるであろう2クール目でも使うなら良いのかな? と。そうしたら……。

杉本P
ユーザーのみなさんの期待感もすごく大きいということで、急遽もう一本作ろうという流れになりました(笑)。

伏瀬
映像的には江畑(諒真)さんの熱意が伝わってくる内容で、かなり高いクオリティでしたね。もう文句なしでした。

――本編の作画で言うと、第1話と第7話で米澤優さんがひとりで原画を担当されていたことに驚きました。


伏瀬
僕はそういったことに詳しくないので、先行上映会で、「ひとりで原画やってるぞ……!」とファンの人たちが会話しているのを耳にして、初めて米澤さんがひとりで原画をやられていることと、そのスゴさを知ったんですよね。

杉本P
菊地(康仁)監督や江畑さんもおっしゃっていたのですが、アニメーションって、本当はひとりで作るのが理想ではあるんですよ。ただ、それは理想であって、現実的にはスケジュールやリソースの兼ね合いから難しい。
『転スラ』は企画から制作に入るまでにスムーズに進んでいて時間をしっかりとることができたので、米澤さんがひとりで描くという回を1話と7話で実現しました。

伏瀬
スゴいことだと思いましたけれど、一番作画カロリーが多い7話をやらせるなんて鬼だな! と(笑)。


杉本P
おひとりでやっていただいた分、すごくクオリティが上がったのですが、プロデューサーとしては「もしかすると遅れるんじゃないか……」とギリギリまでドキドキしていました(笑)。


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《山田幸彦》

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