アニメ「地獄楽」牧田佳織監督インタビュー 第二期のテーマは“団結”― キャラクターたちの信頼感に注目 | アニメ!アニメ!

アニメ「地獄楽」牧田佳織監督インタビュー 第二期のテーマは“団結”― キャラクターたちの信頼感に注目

TVアニメ『地獄楽』の第二期が、2026年1月11日より放送スタート。そんな本作で監督を務めるのは、過去に『賭ケグルイ双(ツイン)』や『囀る鳥は羽ばたかない』を手掛けた牧田佳織。『地獄楽』を制作する上でこだわったポイントや、第二期で新たに挑戦したことなど、インタビューでたっぷりと語ってもらった。

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『地獄楽』第二期 場面カット
『地獄楽』第二期 場面カット 全 16 枚 拡大写真

TVアニメ『地獄楽』の第二期が、2026年1月11日より放送スタート。本作は、賀来ゆうじがマンガ誌アプリ「ジャンプ+」にて連載しシリーズ累計発行部数が640万部を突破する、江戸時代末期を舞台にした忍術浪漫活劇だ。抜け忍として囚われ死罪人となった最強の忍・画眉丸が無罪放免となるべく、打ち首執行人・山田浅ェ門佐切とともに“極楽浄土と噂の地”へと足を踏み入れ、無罪放免の条件である「不老不死の仙薬」を入手し生還することを目指す姿を描く。

そんな本作で監督を務めるのは、過去に『賭ケグルイ双(ツイン)』や『囀る鳥は羽ばたかない』を手掛けた牧田佳織。キャラクターの表情を通して繊細な心理描写を感じさせる、牧田監督のアニメーション作品。『地獄楽』を制作する上でこだわったポイントや、第二期で新たに挑戦したことなど、インタビューでたっぷりと語ってもらった。

牧田佳織監督

[取材・文=米田果織]

■第二期はよりキャラクターに没入― 第一期では描かれなかった一面も

『地獄楽』第二期 場面カット

――第一期を振り返っていただき、監督自身の印象深かったシーンを伺えますか?

第1話と第13話、第一期の最初と最後です。第1話はやはり世界観を組み立てていく作業があるので、作るのにとても時間がかかったのと、全体的に「どんな作品にしようか?」と考えながら作っていたこともあり、とても印象に残っています。

第13話に関しては、第二期へ続くことが決まっていたので、その種を蒔く必要がありました。画眉丸が記憶を失ったことで、妻との関係性をリセットしたような描写を入れたり。またほかのキャラクター同士の関係性も見せたくて、シナリオの段階から悩んでいました。

――とくに作るのが難しかったり、時間をかけたところはどこだったのでしょうか?

第1話で、神仙郷をどう見せるかというところです。第1話では少ししか登場しませんでしたが、やはりこの描写が今後の視聴のフックになると感じていました。島のビジュアルが視聴者の期待を煽ると思ったので、本土の色味との差別化はとくに意識した部分です。時代劇然として始まりたかったので、本土はどっしりとした色味で作り、神仙郷はファンタジックな極彩色の色味で。そのバランス調整がとても難しかったです。

――キャラクターの描写に関してはいかがでしょうか?

目的がはっきりしている人たちばかりなので、キャラクター性は掴みやすかったです。感じたままの魅力を素直に描写しました。

――本作は死罪人と執行人のバディ関係が魅力ですが、それに関しては?

画眉丸と佐切が物語の主軸となるバディなので、第1話と第2話をたっぷり使って、それぞれが信頼していくにあたっての流れを丁寧に描きました。普通に生きていたら絶対に出会わないであろう2人だし、また画眉丸にはすでに妻がいます。絶対に恋愛には発展しない、単純な男女の関係性ではない信頼関係を感じてもらえたらいいなと思いながら描いていました。

第一期ではそんなに描かれなかった亜左弔兵衛と桐馬の兄弟については、今後出てくる関係性の“きっかけ”みたいなものを匂わせたり。本当に毛色の違うバディばかりですよね。巌鉄斎と付知は、描いていてちょっとほんわかするペアでした。

『地獄楽』第二期 場面カット

――アニメ第二期を描く上で新たに意識したことがあれば教えてください。

第二期を制作する上でのテーマを考えたときに、多くのスタッフと一致した意見が「団結」でした。団結していく、信頼が深まっていくことを主軸にできたらいいなと。天仙という、第一期では曖昧だった敵の姿が第二期でははっきりと見えてくることで団結しやすくなり、また死線を共にする中で信頼感が生まれると思ったので、そこを軸にして物語を描いていけたらいいなと考えました。また、第一期では描かれなかった一面も見えてくるので、第二期の方がキャラクターにフィーチャーする要素が強くなっていくと思います。

――確かに、第一期はキャラクターの掘り下げよりも、島でのバトルロワイヤル要素のほうが強かったかもしれないですね。

そうですね。第一期でかなり謎の提示はしたので、その曖昧なところがクリアになっていき、タッグバトルもさらに本格化するのが第二期になります。よりキャラクターに没入して作れたというか、話数ごとで主人公のようなタッグがいるので、「この話はこのキャラクターをかっこよく描いてね!」とスタッフに伝えやすかったですね。

――第二期を制作していてあらためて感じた『地獄楽』の魅力は?

敵である天仙も人間味があって、敵味方関係なく魅力的なキャラクターだなと、第二期を描いていてあらためて感じました。だからこそ、第一期よりもキャラクターに寄り添って、丁寧に描写できたらいいなと思いながら作っています。天仙もただ敵としてではなく、好きになってもらえるように描けたらなと。実は色々なシーンで、その後の話に向けた種蒔きをしているんです。表情1つに「あ、このキャラクターは今なにか考えているな」と視聴者に疑問を与えられるように作っているので、細かい描写にも注目してほしいです。


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《米田果織》

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