子供から大人まで楽しめる劇場版「モンスト」の魅力とは?スタッフトークと独占試写アンケート結果から探る
12月5日(月)、「『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』アニメ!アニメ!独占上映会」がワーナーブラザーズ試写室で開催された。
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氷川はスタジオジブリ出身である岸本の経歴に触れ、『借りぐらしのアリエッティ』で初めて脚本を手がけるも、宮崎駿氏のダメ出しを受けたエピソードなどを聞き出した。岸本は当時の体験を照れつつも述懐し、今ではいい経験であったとふり返った。
現在、岸本は数々のTVアニメのシリーズ構成を務める多忙な脚本家となっているが、氷川からTVと映画の執筆の違いを訊ねられると、無意識的にTVアニメの1話22分前後のエピソード構成に慣れていたため、100分~120分で緊張感を持続させなくてはいけない映画ならではの時間配分に苦労したと語った。
アニメ『モンスターストライク』は「YouTube版」ともいえる1話当たり7分のアニメも動画配信しているが、映画版もYouTube版も共通している点がある。登場キャラクターは手描きで、登場モンスターはCGで描かれているというところだ。氷川がその点に触れ「ゲームユーザーが人間であることから作画、アプリは機械ということでCGという描き分けをしているんですか?」と指摘すると、平澤プロデューサーは「さすがですね、その通りです」と唸り、「ゲームと同じようにアニメ作品でもユーザーとゲームの関係性を表現しています」と続けた。
映画版ではYouTube版で張られた伏線の回収がいくつもなされている。YouTube版を見た人はその点でも楽しめるが、同時にYouTube版を見ていない人が見ても楽しめるよう配慮したと平澤プロデューサーは力強く語った。これには氷川も頷き、「0話のようなものですから、映画を見てからYouTube版を見てもいいですね」と話した。
また1話7分という形式はまさに平澤プロデューサーがウルトラスーパーピクチャーズの『ULTRA SUPER ANIME TIME』で初めて取り入れたスタイルでもある。『モンスト アニメ』YouTube版では、いつでも気軽に見られるようにこの形式が選ばれたとのこと。ただし、脚本家の岸本からすれば「短いものはセリフの切れ味といった瞬発力が必要とされるので、苦労する部分もありますね」と、言葉を生み出す立場ならではの意見も。今後、TVアニメがどのような放送形態になるのかによって、さまざまなセクションが今までとは違う意識を持ち寄らなくてはならないことを改めて実感させられた。
2016年は『君の名は。』『聲の形』『シン・ゴジラ』とアニメーション映画やアニメ監督が制作した実写映画が大ヒットを記録した。平澤プロデューサーはそれぞれの作品の名を上げながら、「アニメーションも内容がよければ多くの人に届くのだと発見された年でもあります」と述べ、本作もそれらに続きヒットに繋がればと思いを込めた。
最後には氷川が「アニメの楽しさ全部入りという作品だと思います。小学生時代の得難い友情があって、旅もあるし、ちょっとシビアなバトルもある。ファンタジックな展開もあって、巨大なものとも戦う。最後はそれらをキュッとまとめて感動までさせる。楽しみにしてほしいと思います」と見どころに溢れた本編評を語り、トークショーを締めくくった。
■2ページ目 アニメ!アニメ!独占試写会にて、集まったアニメファンたちの感想は…?
《細川洋平》
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