ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ』 演出家・荻田浩一インタビュー
[取材・構成: 高浩美] 演出家・荻田浩一インタビュー レビューでもミュージカルでもない、「ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ』A-LIVE FANTASTIC DREAM SHOW」は新しいスタイルのライブショー。
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高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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レビューでもミュージカルでもない、
「ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ』A-LIVE FANTASTIC DREAM SHOW」は新しいスタイルのライブショー
高浩美の
アニメ×ステージ&ミュージカル談義
[取材・構成: 高浩美]
■ 再演ではない、改訂でもない、“再構築”は新しいスタイルの舞台
独特の世界観とストーリーでファンも多い『コードギアス 反逆のルルーシュ』、登場人物の葛藤や苦悩、友情等あらゆる要素が詰まった作品で根強い人気を誇る。昨年夏に上演されたミュージカルをライブショーとして再構築したのが今回の「ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ』A-LIVE FANTASTIC DREAM SHOW」である。脚本を大幅に改訂しての再演、ではない。“再構築”である。演出は宝塚歌劇団出身の荻田浩一。
この“再構築”に関して荻田は「前回はミュージカルとしてやらせて頂きましたが、今回はミュージカルではなく、ダンス、歌を中心として作りましょう、という話がありまして・・・。前回出した世界観と情報量をいかに残すか、ミュージカルナンバーだけで繋げても難しいのですが、芝居部分は意識的に削りましたね。ミュージカルの時は1幕は回想形式で2幕は事件、っていう重層的な構成でしたが、今回は時系列的に進んでいくシンプルな形にしました。それでも、芝居のような、ミュージカルのような部分もありますが、ナンバーもミュージカルとして作ったもの以外に、アニメで使われた楽曲もありますので、まあショー、レビュー的でもあり・・・なんだか不思議なものになりました(笑)」
ミュージカルなのか、ショーなのか、はたまたレビューなのか、ジャンルを明快に分けようとすること自体がナンセンスなのかもしれない。
■ 『コードギアス 反逆のルルーシュ』は手ごわい作品
今回の舞台は1幕ものであるがアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』は全部で50話ある。これを舞台にのせること自体がチャレンジであるが、それを全く新しいスタイルでやるとなるとかなりハードルは高くなる、クリエイターとしてはやりがいもあるが、困難な作業でもある。
「それだけ長いアニメ作品ですから、完成されたストーリーとキャラクターの魅力を2時間とか、限られた時間の舞台でどこまでお見せできるのかっていうのは非常に悩ましいところですね。ですから、“アニメのある一部分を取り出して表現するとこうなりました”っていう形にしてみたんですね。今回はさらに純度高くなっています。それにしても『コードギアス 反逆のルルーシュ』は手ごわい作品です。ある種の仮想現実、仮想未来なので、この世界観のお約束事をいかにご理解して頂き、楽しんで頂くか、一番悩ましいところですね」
ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ』
A-LIVE FANTASTIC DREAM SHOW
シアターGロッソ
9月3日~8日
/http://www.geass-musical.net/
コードギアスシリーズ公式サイト
/http://www.geass.jp/
《animeanime》
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