ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ』 演出家・荻田浩一インタビュー
[取材・構成: 高浩美] 演出家・荻田浩一インタビュー レビューでもミュージカルでもない、「ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ』A-LIVE FANTASTIC DREAM SHOW」は新しいスタイルのライブショー。
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高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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■ アニメ声優と舞台俳優の新しい“コラボ”生身の俳優とアニメのキャラクターも同時競演!
また、今回の舞台の新しい試みとしてアニメでルルーシュとスザクを演じている声優、福山潤と櫻井孝宏が舞台上の俳優と“競演”、しかも声だけの出演である。近年はアニメと同役で声優が演じることがある。しかし、この作品は舞台上で演じているのは舞台俳優、そこにアニメの声優の声が入るという趣向、まさしくコラボ、である。
「声優さんを使ってみては、というアイディア、実はサンライズさんからご提案を頂きまして。お二人共もの凄い存在感と求心力!もちろん、舞台にいる俳優も負けないように演じていますが。しかも何枚か書き下ろしのアニメのキャラクターの絵も描いて頂きました。それとライブ2Dというシステムで動画も舞台に映し出されます!アニメと生身の人間、よくも悪くも見比べられる、それはこわくもありますが、同時に楽しみでもありますね。ますますノンジャンルになってきますね(笑)」
舞台俳優×アニメ声優、そして生身の人間×アニメキャラクター、このかけ算が同時に舞台上に、という演出、前代未聞な手法、しかも出演者は男優のみ、“非現実”に拍車がかかる。
■ 現実においても通じる、自分のちょっと痛いところで共感出来る、そういうアニメだと思うんです
物語は非現実ではあるが『コードギアス 反逆のルルーシュ』は心理的な葛藤や気持ちのすれ違い、ひたむきさなど心のひだを丁寧に描いている。
「現実においても通じるものがありますね。この作品に描かれている人間の生々しいネガティヴな感情も美しいキャラクターが演じることによって昇華されるっていうんでしょうか。見ている人たちもちょっと自分の心の痛いところで共感出来る、そういうアニメだと思うんです。その部分をすくい取って、それで生身の人間が演じることによって“心理的な物語なんだ”っていうのが出ればいいなって思って作りました。ライブ2Dは見てのお楽しみですが、アニメのキャラクターはかっこよくって美しいです。が、役者陣も負けないで健闘してくれていますよ。美しいキャラクターを見て頂いて、生命力と熱気は生身の役者から受け取って頂きたいですね、A-LIVEですから。アニメ作品の舞台化は数多くありますが、まだまだ可能性がありますね」
《animeanime》
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