
これは映画の舞台のモデルが、山口県防府市としていることから実現したものである。山口県は、これまでも県にゆかりのあるマンガ家弘兼憲史さんなどを「山口ふるさと大使」としてきた。しかし、アニメの主人公が選ばれたのは今回が初めてである。
『マイマイ新子と千年の魔法』はアニメスタジオのマッドハウスが制作、片渕須直さんが監督と脚本を務めた。芥川賞作家の高樹のぶ子さんが、書いた幼少の頃に過ごした防府での経験を自伝的小説『マイマイ新子』を原作とする。
映画でも原作と同様に9歳の新子が、豊かな自然の中で活き活きと仲間と暮らす様子を描く。アニメ化で、より多くの人に物語を届ける。
山口県は新子のキャラクターを県内の様々なシーンで活用し、県のシンボルとして活躍される予定である。まず、防府市観光ポスターのほか、JR新幹線駅や空港、県境などの置かれる山口県歓迎看板に登場する予定だ。また、山口宇部空港ではPRキャラクターとして、歓迎看板だけでなく、空港時刻表の表紙などにも採用する。
近年は、アニメの舞台となった土地と作品を連携させた地域活性化が盛んである。『マイマイ新子と千年の魔法』も、そうしたひとつとして話題を呼びそうだ。

(c)2009 髙樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」製作委員会
『マイマイ新子と千年の魔法』 /http://www.mai-mai.jp/
11月21日(土)より全国ロードショー
原作: 髙樹のぶ子
脚本・監督: 片渕須直
配給: 松竹
アニメーション制作: マッドハウス
主題歌: コトリンゴ「こどものせかい」
製作: 「マイマイ新子」製作委員会