京都精華大 竹熊氏、ベルント氏が教授就任、津堅氏准教授に
大学、大学院におけるマンガ教育と研究活動で先駆的な試みを行う京都精華大学は、2009年4月からマンガ学部に新たな教員陣を迎える。
4月から就任するのは四氏である。編集家として知られる竹熊健太郎氏、そして美学・芸術学、マンガ研究のジャクリーヌ・ベルント氏
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4月から就任するのは四氏である。編集家として知られる竹熊健太郎氏、そして美学・芸術学、マンガ研究のジャクリーヌ・ベルント氏が同学部の教授となる。
また、アニメーション史研究の津堅信之さんは、准教授となる。さらにアニメーション分野から長年アニメーションの音響監督として日本アニメの音を支えてきた明田川進氏が特任教授となる。
自らは編集家を名乗る竹熊健太郎氏は、マンガ文化の研究やマンガ原作者、ライターなどとして広く活動している。代表作に相原コージ氏との共著『サルでも描けるまんが教室』などがある。また、自身のブログサイト「たけくまメモ」を通じたオピニオン発信でも知られている。
これまでは京都精華大学の客員教授として教壇に立っていたほか、多摩美術大学美術学部や桑沢デザイン研究所でも講師として教育活動を行なっていた。2009年からは京都精華大学の専任教授として、より深くマンガ教育に携わることになる。
ドイツ出身のジャクリーヌ・ベルント氏は、美学、芸術学を専門とし、そうした中でマンガ研究を特に題材に選んでいる。
著作に『マンガの国ニッポン』や『マン美研―マンガの美/学的な次元への接近』などがあり、海外出身のマンガ研究家の中でも注目されている。
津堅信之氏は、アニメーション史研究の第一人者である。これまでも特任教授として、京都精華大で教鞭をとってきた。京都精華大学が設置している学部はマンガ学部だが、この中に学科のひとつとしてアニメーション学科を設けている。
日本で数少ないアニメーション史の研究家、そして商業アニメーションとアートアニメーションの双方に目配りを出来る研究家として、同大学で力を発揮しそうだ。
そのアニメーション学科の新たな特任教授が、明田川進氏である。虫プロダクションやグループ・タック、サンリオ、手塚プロダクションなどでの経験を経て、現在はマジックカプセル代表を務めている。代表作には『AKIRA』や『リボンの騎士』などがある。音響という特に専門性の高い分野での知識が教育現場で活かされる。
京都精華大学のマンガ学部は、2000年に設置された芸術学部マンガ学科を前身に、2006年の学部となった。学問としてのマンガの重要性を早くから考え、マンガ評論誌『KINO』の発刊や京都国際マンガミュージアムの運営など様々な取り組みを行なう。
近年は教員陣の強化に力を入れており、マンガ、アニメ分野の研究家、実務経験者の充実ぶりで、この分野で日本代表する存在となっている。今回の新任教員により、さらに教員陣の厚みが増すことになる。
京都精華大学マンガ学部 /http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/manga/
《animeanime》