ワンダーフェスティバル メーカーとファンの近い距離感
8月3日に東京ビッグサイトで開催されたガレージキットの祭典・ワンダーフェスティバル(WF)では、アマチュアモデラーのほか、多くのホビーメーカーが出展している。
アマチュアは西ホール内で、企業はアトリウムスペースとホールの一部で展開をしていた。アトリウ
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アマチュアは西ホール内で、企業はアトリウムスペースとホールの一部で展開をしていた。アトリウムに配置される多くの企業はWF限定フィギュアを用意しており、ファンが長蛇の列を作っていた。
人気シリーズ「リボルテック」を製作する海洋堂は、多数の新作展示のほか『トライガン』の作者・内藤泰弘さん、デザイナーの神宮司訓之さん、箕輪豊さんによる解説トークとリボルテックの試遊会を開いており、リボルテックの特徴であるジョイントパーツを実際に試すことができる。
10月25日には東京アニメセンターで「REVOLTECH EXPO'08」を開催する。ここでは更なるリボルテックの新シリーズが発表される予定である。
前回に引き続いてWFに出展をした田宮模型は第三世代となるミニ四駆のプロモーションを行っていた。
さらに、これまでのミニ四駆すべてを標本のように展示しており、幅広い世代にアプローチする歴史の長い商品であることをうかがわせる。
ウェーブはおよそ2年前から「トレジャーフィギュアコレクション」というシリーズを展開している。これは従来多かった1/6スケールや1/8スケールではなく、1/10スケールの美少女フィギュアだ。このシリーズは、原料の価格上昇などによる商品の高騰を抑えるために企画されたシリーズだという。
各商品は定価5000円以下に抑えられている。これは人気の『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズがラインナップされているほか新作の『世界樹の迷宮』、『ドージンワーク』などが展示されていた。
タカラトミーは、現在開発中の「技MIX」(ギミックス)を展示。これは1/700サイズの軍艦をラジオコントロールで動かすことが出来るものだ。アクリル板上で船体を動かすことができるほか、砲塔を動かすことも出来る。
また、ウォーターラインを載せることができるベースも製作されていた。ファンがこれまで持っている模型コレクションを生かして動かすことが出来るシリーズになる予定だ。WFに来るファンは目が肥えているため、出展側は積極的に希望価格や遊び方についてアンケートを採っていた。
9月6日から劇場公開される『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』ブースは新作カットを含む特報を上映していたほか、人気のリボルテックシリーズから「グレンラガン フルドリライズ形態」を販売していた。
グレンラガンはアマチュアディーラーにも人気で、メカ・キャラクターともに多くのスペースで販売されていた。劇場版での新展開など多くの話題が続くため、ファンは息が長く楽しむことが出来るだろう。
人気フィギュアメーカーは品質の向上とファンの拡大、価格の低下という正のスパイラルで発展してきている。主に最新の人気アニメに積極的に関係していくのが、アマチュアディーラーと異なる方向性だ。なかにはメーカーや販売店から、アニメコンテンツへの提案が見られるものもあった。
こうした交流は35年前にアニメと玩具メーカーの関係に近いものがあるが、良い意味でマニアックな商品であるだけに、「共犯」関係的な仕掛けが今後様々場所で行われていくだろう。
ワンダーフェスティバル /http://www.kaiyodo.co.jp/wf/
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