これは映画を公開した5月18日金曜日に土曜日、日曜日を加えた週末3日間の興行収入である。3日間の興収は1億2200万ドル(約146億円)という桁違いの数字である。
この興収は全米興収歴代3位となった前作『シュレック2』のオープニング週末興行1億800万ドルを越えてアニメーション作品歴代第1位となっただけでなく、『ハリーポッター』の各シリーズや『スターウォーズ:エピソード3』を超え劇場映画全体でも歴代第3位につけている。
『シュレック3』より上位にあるのは、昨年日本でも大ヒットして大きな話題を呼んだ『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』と今月過去最高の記録を打ち立たばかりの『スパイダーマン3』のみである。

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また、この週の週末興行では『スパイダーマン3』を超えて週末興行1位に躍り出ている。『スパイダーマン3』に続いてのメガトン級のヒット作品の登場で、夏の劇場映画シーズンの始まったハリウッド映画界にとっては、明るいニュースとなる。
『シュレック3』はドリームワークスアニメーションが制作する人気シリーズで、誰でも知っている御伽話を中心に風刺が効いたストーリーが世代を超えて支持されている。大人でも楽しめるのが大ヒットの秘密とされている。
日本では6月30日に公開予定であるが、配給元の角川エンタテインメントでは、前作を上回る興行収入50億円を見込んでいるという。
米国の劇場アニメーションは、昨年より大作3DCGアニメーションの公開が相次いだ。しかし、公開本数の増加により作品ごとの観客動員数は鈍っており、観客の3Dアニメーションに対する慣れや飽きを指摘する声も出ていた。
しかし今回の『シュレック3』の大ヒットは、制作会社のブランドと作品のブランドが大きな力を発揮したもので、そうした懸念を一気に吹き飛ばした。
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「シュレック3」 公式サイト /http://www.shrek3.jp/site/index.html
全米歴代週末興収(オープニング3日間)
1位 「スパイダーマン3」(2007年) 1億5110万ドル
2位 「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」 1億3560万ドル
3位 「シュレック3」(2007年) 1億2200万ドル
4位 「スパイダーマン」(2002年) 1億1480万ドル
5位 「スターウォーズ:エピソード3」(2005年) 1億840万ドル
6位 「シュレック2」(2004年) 1億800万ドル
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22位 「Mr.インクレディブル」(2004年) 7040万ドル
23位 「ファインディング・ニモ」(2003年) 7020万ドル