反日本アニメ議員 仏大統領に立候補(10/2)
9月30日にフランスでは来年5月の大統領選挙に、現在人気絶頂のセゴレーヌ・ロワイヤル議員が立候補すると表明した。フランス初の女性大統領を目指す同議員は同じ社会党内の反発をものともせず、いまや社会党の大統領候補に選ばれる勢いである。
もし順当に進めば、
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もし順当に進めば、来年の5月には国民運動連合のサルコジニ内相と大統領選で一騎打ちになりそうな気配である。そうなれば、当然初の女性仏大統領の可能性も出てくる。
しかし、フランス国民には人気の高いロワイヤル議員だが、ロワイヤル大統領誕生となると日本のアニメ業界関係者はあまりハッピーではないかもしれない。なぜならロワイヤル議員は名の知れた日本アニメ批判者だからである。
フランスでは70年代後半から80年代にかけて日本アニメが大人気となり数多くの作品がテレビで放映されていた。この時、日本アニメ批判の先鋒に立ったのが現在のロワイヤル議員である。
当時、ロワイヤル議員は、テレビ番組と子供への影響に関する本を出版している。その中で彼女は日本アニメを暴力的で低俗と名指しで批判をし、規制すべきだとの論陣を張った。
テレビを通じた子供への悪影響を訴えるこの本は大きな話題となり、その後フランスで起きた日本アニメ追放運動の精神的な支えとなった。そして、1986年にフランス政府は、アニメーション放送の割当性を用いて日本アニメの放送規制を導入するに至る。
こうした日本アニメの規制導入にもかかわらず、現在のフランスはヨーロッパで最も日本アニメやマンガの盛んな国のひとつとして知られている。
また、これまでのフランス大統領は、社会党のミッテラン大統領、現在の保守党のシラク大統領とも日本びいきとして知られており、日仏の文化摩擦とは無縁であった。
大統領の交代だけでフランス国民の志向が変わることはないだろう。しかし、米国以上に大きな権力を持つ仏大統領は、政治的な大きな決断をすることも可能であり、その影響力も大きい。
大統領になったロワイヤル議員が自ら得意とする教育分野で、これまでにない政治的な決断をすることはあり得ない話ではない。
《animeanime》