GDHとGAGA 仏ファンタジーを劇場アニメ化(5/22)
GDHと映画会社のギャガコミニケーション(GAGA)は、共同でフランスのベストセラー小説『ペギー・スー 蜃気楼へ飛ぶ』(セルジュ・ブリュソロ著)の劇場アニメを制作すると発表した。GDHのアニメ制作子会社のGONZOが制作を行い、2008年下半期の全国拡大公開を目指
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『ペギー・スー 蜃気楼へ飛ぶ』は、フランスで人気のある冒険ファンタジーで、今回アニメ化されるのは、その第2作目にあたる。家族愛や蜃気楼の国といった幻想的な世界が、この作品のアニメ化の決め手になったと考えられる。
これまでもGDHはアニメの原作を、日本のアニメや映画制作で一般的なマンガ原作以外から採用するケースが多い。この夏公開される劇場映画第1弾の原作は、宮部みゆきの人気小説『ブレイブストーリー』であった。
それ以外にも、黒澤明の時代劇『七人の侍』から取った『SAMURAI7』、フランスの古典『モンテスト伯』を原作とする『巌窟王』など、同社が力を入れる作品の原作は、通常のアニメ作品から考えると異例なものが多い。
こうした方針は、権利獲得争いの激しいマンガ原作を避ける一方で、作品の世界市場売出しを狙った際に普遍的な内容を求めた結果であるといえる。
今回、GAGAとGDHが選んだ『ペギー・スー』も、ヨーロッパの原作といった点で、より世界市場を意識したものである。また、ファンタジーを題材にするのは、『ハリーポッター』や『ロード・オブ・ザリンク』の成功が念頭にあるのは間違いない。今回の作品の原作決定は相当練られた結果であろう。
『ペギー・スー 蜃気楼へ飛ぶ』はGDHにとっては『ブレイブストーリー』に続く劇場大作アニメ、昨年から映像製作に力を入れているGAGAにとっては初の劇場アニメになる。新興企業による大きなアニメ制作プロジェクトが増加しているが、この作品はその中でも大きな注目を浴びそうだ。
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《animeanime》