アニメ・コミック・ゲームの専門店として、日本全国の120店舗以上に加え海外でも店舗を構える「アニメイト」。その1号店こそ、1983年3月に池袋サンシャインシティの前にオープンし、2012年11月に現在の場所に移転した「アニメイト池袋本店」だ。
2023年3月には増築を経てグランドオープンし、ギネス世界記録に認定された“世界最大のアニメショップ”としてますます賑わう同店だが、つい先日その店舗前の区道に「アニメイト通り」の装飾が設置されたそうだ。2025年3月より使われているこの通称名、そして今回の取り組みについて、アニメイトの担当者に話を聞くことができたのでご紹介しよう。
「アニメイト通り」とは、アニメイト池袋本店が面し、東池袋一丁目を南北にわたりおよそ430メートルの距離がある特別区道41-30を指す通称名だ。2025年3月1日、地域の人々の声により、豊島区により62番目の区道通称名として正式に設定された。
通り名を路上に表示する今回の取り組みはこれを受けてのもので、担当者は「アニメイト池袋本店には、日本全国だけでなく海外からのお客様も毎日たくさんいらっしゃっておりますので、来街する方々に対してもお楽しみいただけるよう37の言語を使用した表示を作成させていただきました」と話す。
この「アニメイト通り」は、池袋駅東口からサンシャインシティに向かって来街者を東西に導く「サンシャイン通り」と「サンシャイン60通り」に交差し、「グリーン大通り」と「明治通り」を繋ぐ、というロケーションにある。


来街者を南北に導く、距離のある通りだが、その通り名を路上に表示することで「今、自分自身がどこにいるのか分かりやすくなることに加えて、『アニメイト通り』の特徴である北側のエンタメエリアから、南側の飲食店エリアにかけても回遊していただくことで、にぎわい創出と街ナカでの新しい発見も導きたい」というのが担当者の語る狙いだ。
今回の取り組みは、豊島区の担当者と協議のうえで進められた。「アニメイト通り」の歩道に沿った路上の縁石には、37種類の言語で描かれた「アニメイト通り」のパネルシートが断続的に貼り出された。また「アニメイト通り」と接する通りの交差点付近のボラードの側面には、縦文字となるため日本語のみで描いたシートをあしらっている。

これにより、どのルートから差し掛かっても、そこが「アニメイト通り」であると認識できる。ただし、担当者によれば、今回の設置範囲は道路の状態から「アニメイト通り」全体の3分の1ほどの北側エリアにひとまず限ったそうだ。


ここで気になるのは、パネルシートに37種類もの言語を用いていることだろう。担当者によると、アニメイト池袋本店には海外、さまざまな国や地域からの来店があることが免税売上などに表れており、さらに海外の来店客数も年々増加傾向にあるそうだ。

豊富なバリエーションはこれを受けた判断で、担当者は「貼りだす全体の枚数が限られている中でもできるだけたくさんの言語で表示することで、ここが『アニメイト通り』であることを多くの方々に把握していただきたいという思いで選定いたしました」と語る。


また、ここまで多様な言語が並べば、各言語の母語話者に限らず目を惹くことになる。「さまざまな言語で描かれていることに気づいた方が、この表示そのものを楽しんで言語にもご興味を持っていただくことで、この『アニメイト通り』から世界の言語に親近感を抱くきっかけにもなっていただけたならば幸いとも思っております」というのも担当者の弁だ。
日本全国、47都道府県に店舗があるアニメイトは、昨今は世界各国にも店舗を増やしている。日本のアニメ・マンガ・ゲームなどが大好きな海外のファンにも、「アニメイト」という総合アニメショップの認知が広がっているさなかだ。

担当者は「世界各国の『アニメイト』を通じて日本の作品を好きになった方々が、日本への旅行を考えた際に、『アニメイト』の創業の地であり、旗艦店でもある『アニメイト池袋本店』の存在をぜひ知っていただきたいと考えております」とも述べる。「池袋本店を目指して『アニメイト通り』を歩く中で、周辺の魅力的なショップや飲食店にも出会い、池袋という街全体を楽しんでいただくきっかけになれば、大変嬉しく思います」と、街そのものの盛り上げにも寄与したい思いをにじませた。
アニメイトでは現在、こうした思いを実現する手段として、国内外の店舗に向けアニメイト池袋本店および周辺エリアを紹介するパンフレットを作成しているという。「アニメイト通り」にある“世界最大のアニメショップ”が、今後ますます池袋の街を盛り上げてくれるに違いない。

