バラエティ番組『サクサクヒムヒム ☆推しの降る夜☆』の5月9日の放送回で、アニメ制作会社に焦点を当てた特集が放送された。TVerでは現在、未公開シーンを含む特別版が無料配信されている。

『サクサクヒムヒム ☆推しの降る夜☆』は、佐久間大介(Snow Man)と日村勇紀(バナナマン)がMCを務めるトークバラエティ。「いま日本中で推されているモノ」が、なぜ人気なのかを学んでいく番組である。
テーマの魅力を伝える案内役「おしつじさん」として登場したのは、元でんぱ組.incの古川未鈴とアニメ・特撮研究家の氷川竜介だ。古川によれば、日本には判明しているだけでも約300社のアニメ制作会社が存在するという。番組では、アニメがどのように作られているのかを知るため、制作工程を解説した。
中でも重要な役割を担う絵コンテについて、氷川は「原作にはない要素をどのようにしていくかを書いた設計図」と説明。読者の想像力にゆだねる余地のあるマンガと異なり、アニメでは時間の流れやカメラワークまで緻密に設計する必要がある。そのため、制作会社のセンスやこだわりが作品の盛り上がりに大きく影響する。
たとえば『転生したらスライムだった件』のマンガ版では、主人公と敵が見つめ合う場面が三つのコマで分割して描かれている。一方、アニメ版では「カメラを近づけていく」「風が吹く」といった演出が加わり、緊張感が徐々に高まる様子を表現したのだ。

続いて、注目の制作会社を紹介。まずマッドハウスについて、人の喜怒哀楽を絵で表現する力にたけたスタジオだと氷川は語る。その丁寧な作り込みは『葬送のフリーレン』にも生かされおり、一般的なTVアニメでは省略されがちな“ある表現”にも、あえて踏み込んでいるという。
「それ、なんだと思います?」と尋ねられた佐久間は、しばらく悩んだ後、「『フリーレン』って、すっごい時間をゆっくり感じるアニメなんですよ」、「正直、省かなきゃいけない移動するだけのシーンとか、そういうのを入れてくる」と、見事に正解にたどり着いた。
キャラクターが歩く作画は、それぞれに個性を出す必要があるため難しく、アニメでは足を隠したカットが多くなる。しかし『フリーレン』では、そのような場面も積極的に描くことで、旅の情感を生み出している。
MAPPAが手がけた劇場版『チェンソーマン レゼ篇』も紹介された。クライマックスの格闘シーンについて、氷川が「いろんな現象がいっぺんに起きているのをですね、手描きで緻密に丁寧に描いている。ほぼほぼ手描きアニメーションのパワーで見せているってところがすごいんですね」と語ると、佐久間も「変態くらいいってますよね。ここの制作会社は」と同意する。
そのほか、ufotableの『鬼滅の刃』では、CGを外注せずに社内で制作することで作画との高い一体感を実現したこと、動画工房の『【推しの子】』では、カラースクリプトという役職を取り入れ、色彩設計で作品の盛り上がりを演出したことにも触れた。
最後は、専門学校HALの協力のもと、佐久間と日村がアニメ演出に初挑戦。生徒の卒業制作である戦闘シーンに、独自の特殊効果を加えていく。加工前との違いは一目瞭然で、日村は「面白いね」と感心し、佐久間は「いや~、強そうだな」と満足げな表情を見せた。
『サクサクヒムヒム ☆推しの降る夜☆』
放送日時:毎週土曜日よる11時30分
出演:佐久間大介(Snow Man)、日村勇紀(バナナマン)
チーフプロデューサー:矢野尚子
プロデューサー:柏原萌人
演出:田村幸大
制作協力:デージカンパニー ザ・ワークス
製作著作:日本テレビ



