映画「スラムダンク」は観ない! そんなスラダン世代を“11回観た猛者”が説得…ついに鑑賞してみたレポ | アニメ!アニメ!

映画「スラムダンク」は観ない! そんなスラダン世代を“11回観た猛者”が説得…ついに鑑賞してみたレポ

大人気映画『THE FIRST SLAM DUNK』。「映画は見ない」と頑なに誓った編集部員を、11回観劇してきた友人が説得を重ね、ついに鑑賞に至った。何度でも観たくなる映画の魅力とはなんだったのか?

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『THE FIRST SLAM DUNK』本ポスター(C)I.T.PLANNING,INC.(C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners
『THE FIRST SLAM DUNK』本ポスター(C)I.T.PLANNING,INC.(C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners 全 4 枚 拡大写真

2022年12月3日の公開から67日間で国内興行収入が100億円を突破した大人気映画『THE FIRST SLAM DUNK』。
スラダン世代だったある編集部員は、公開前の突然の声優交代ニュースなどを理由に「映画は見ない」と頑なに誓っていた。だが、映画を11回観劇してきた友人が説得を重ね、ついに鑑賞することに。果たして何度でも観たくなる映画の魅力とはなんなのか?

※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さいませ。

■スラダン世代編集部員、鑑賞して気持ち改まる

編集部員「そもそも、11回も映画館に観に行く理由って何ですか? 編集部でも複数回観たい!という意見がすごく多くて、3回観てる人や、家族も5回観てるとか言う人がいましたけど……。試合結果が変わるわけでもないのに」

友人「11回観てもまだまだ面白いし、何回でも泣けますね(笑)」

編集部員「それ、すごいよね。ホリエモンさんがYouTubeで2回目は、もう15秒で泣いたって言ってましたけど、泣くポイントは毎回一緒なの? それとも違うところ?」

友人「まずオープニングのところでしょ! リョータの……山王のプレスの……団地のおばちゃんの……ぴょんの……花道の……チャージングの……ゴリの……」

編集部員「ちょいちょいちょい! もう泣きっぱなしじゃないですか! それ!(笑)」

友人「いやいや2回目は、ほとんど泣きませんでした。いろいろ細かいところを観察していたので、感傷に浸れませんでした。3回目は、最初からほとんどウルウルでしたね(笑)」

編集部員「確かに、劇場でも途中からお鼻をすする音があちらこちらでしてた! ココ泣いていいトコロ?とかちょっと周りが気になりました(笑)」

■宮城リョータから見えた“家族愛”がいい

友人「で、観てみた感想は?」

編集部員「観ないって意地になっていたのはもったいないと感じました。少年ジャンプの全盛期を代表する作品で、原作もテレビアニメも欠かさず観てきた。だから自分の中で「『SLAM DUNK』はこういうモノ!」という大切にしてきた世界を壊したくない想いはありました。でも、つまらないこだわりみたいなものは、すぐ間違えだと思えるだけの素敵な作品でしたね。もうホント観て良かった。ありがとう!」

友人「それは良かった(笑)」

入場者プレゼントもゲット!(編集部員の私物を撮影)

編集部員「何度でも観たくなる要素は、【家族愛】が丁寧に描かれている作品だからと感じました。普段の生活の中で、父親や母親に面と向かって『ありがとう』なんてなかなか恥ずかしく言えないじゃないですか」

友人「確かにね」

編集部員「だからこそ、そのへんをドストライクに描いてくる韓流ドラマとかが、日本でもものすごく人気が高いわけですよ。かつての日本にもあった、古き良き時代の家族の絆や愛情が、宮城リョータの物語を通して、しっかりと丁寧に描かれていました。
もしかしたら、劇場に訪れることでそういう想いに何度でも触れたい欲求が、根底にあるのかもしれませんね。やっぱり今の日本に【家族愛】が不足していると思いますよ(笑)。最近のアニメで言えば『鬼滅の刃』や、NHK大河の『鎌倉殿の13人』も、やはり【家族愛】が物語の土台にしっかりと描かれているからこそ、人気作品になったと思うんです」

友人「何度も観に行く理由としては、観る時々で、感情移入するキャラクターを変えたりする楽しみ方もありますよ」

編集部員「わかる! わかる! 試合中にいきなり回想シーンが入ってきて、展開がすごくスピーディーだから、一度では理解できないですね。何回か観ることで、そういう意味だったかぁと改めて気づくことが多いのかもしれない。多分、1回じゃ理解できなかった伏線ってたくさんあるんだろうなぁ……」

友人「(ニヤリ)」

編集部員「あと、バスケを“アニメ以外”でも楽しめる時代になってきたのもあります。八村塁さんや渡邊雄太さんなどの日本人選手がNBAで活躍するようになったこと、そして試合の映像と良質なプレイに触れる機会も多くなったからこそ、映画の中に描かれている細かいプレイなどの意味が理解できるようになったというか……。バスケの試合の起点となるのは、リョータのポジションとなるポイントガードなので、より試合の臨場感が増していると思えました」

友人「私はバスケ経験者なので、一般の方の意見とは違うかもしれませんけど(笑)」

編集部員「原作やテレビアニメの主人公であった桜木花道の成長を見守る視点とは全く違った視点で、今回の映画は楽しめたと思いますね。これで良かった!ではなく、これが良かった…かな?(笑)。もっと早く劇場に行けば良かった!
ちなみに、あと何回くらい観たいですか?」

友人「行ける限り、観に行きたいですね!(笑)」

編集部員「そんな11回も観たいヘビーウオッチャーが、お気に入りのシーンをひとつあげるとしたらどこですか?」

友人「彩子ちゃんがリョータに『行け~!』と言った後のリョータのプレス突破のシーン」

編集部員「わかる! わかる! 迫力があって人気の高いシーンですよね。私はやっぱり家族愛が溢れたシーンかな。最後に浜辺でお母さんがリョータの腕をトントントンとするシーンです(笑)。ごめん! あともうひとつ! リョータと三井がバスケ部に戻ってきた時に、安西先生が一言、ムホって笑うとこ!(笑)」



表題に『THE FIRST SLAM DUNK』とあるように、原作マンガ・テレビアニメを知る人たちにも全く新しい物語として楽しめるよう、熱い想いの込められた作品。昨年、公開され記録的大ヒット作品となった『ONE PIECE FILM RED』にも同様の傾向があったように、近年の劇場版アニメは、一度でなく何度でも劇場に足を運びたくなるような仕掛けが散りばめられており、新しい映画の楽しみ方を確立しつつある。

ぜひ、上映が終わる前に『SLAM DUNK』を劇場の大きなスクリーンで楽しんでほしい。編集部員のように、もったいない想いはしないように……。

さて、あなたのお気に入りのシーンはどこですか?

(C)I.T.PLANNING,INC.(C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)


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