ジャズ×ガールズ新プロジェクト「swing, sing」1stイベントがジャズクラブで開催!【レポート】 | アニメ!アニメ!

ジャズ×ガールズ新プロジェクト「swing, sing」1stイベントがジャズクラブで開催!【レポート】

「ジャズとコーヒーと私」をコンセプトに展開するメディアミックスプロジェクト『swing,sing』の1stイベント、「What A Wonderful Music World」が5月29日に開催された。

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「What A Wonderful Music World」
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「ジャズとコーヒーと私」をコンセプトに展開するメディアミックスプロジェクト『swing,sing』の1stイベント、「What A Wonderful Music World」が5月29日に開催された。

『swing, sing』

『swing,sing』はジャズとカフェミュージックを題材にした少女たちの青春グラフィティ。長野の自然に囲まれたカフェ「プリムローズ」を舞台に、都会から転校してきた八乙女菫(やおとめすみれ)が、1人でカフェを切り盛りする百瀬百々(ももせもも)と出会うことで物語が動き出す。コーヒーの香りと音楽に囲まれて、ゆったりとした時間を過ごす女子高生たちの日常を音楽とコミックで展開していく。

本プロジェクトの中心は音楽。既存のアニメミュージックとは一線を画す本格的なジャズを展開し、二次元コンテンツファンにこれまでとは異なる音楽の楽しみ方を提案しようという狙いがある。そんなプロジェクトの最初のお披露目イベントとなった本イベントの会場は、本格的なジャズバーである「JZ Brat SOUND OF TOKYO」。シックな大人の雰囲気に包まれた会場で、一味違う音楽イベントとなった。

本記事では、当日の模様をレポートでお届けする。

■ドレスコードありのシックな雰囲気の会場


本イベントは、一般的なアニメ系ミュージックイベントとは異なり、ドレスコードが設けられていた。会場は本格的なジャズクラブなので、雰囲気そのものを楽しむ場所でもあるため。雰囲気を壊さないための服装が求められた。

といっても、極端に厳しい基準ではなく、いわゆるスマートカジュアルで、「短パン、サンダルなどの過度な軽装」と「フルグラフィックTシャツや法被など過度に華美な格好」でなければOKで、リラックスできる普段着で問題ない。また、通常の音楽イベントで使用されるペンライトやケミカルライトも禁止。また、会場は基本的にダイニングクラブで、着席しながら音楽を楽しむ場所なのでスタンディングによる声援も禁止されていた。

一緒に声を出して盛り上がる通常のアニソン系イベントと異なり、席に座って音楽と一緒にゆったりとした雰囲気を味わう音楽イベントだったのが印象的だ。コロナ禍のような声出しが制限されるような状況でも問題なく楽しめる音楽イベントといえる。

■アニメファンに “新しい扉”を開きたい


「What A Wonderful Music World」

イベントは『swing,sing』のテーマソング「Harmony」のインストゥルメンタルから開始。男性7人組のバンド・二人目のジャイアンによる生演奏は、迫力満点でイベントの開始にふさわしい幕開けだった。

プロデューサーのトークイベントでは原案・原作の伊澄アキ、音楽プロデューサーの早川博隆(Rebrast)が登壇。本プロジェクトの魅力を語ってくれた。

会場にはジャズライブ初体験の人が多く詰めかけたが、ジャズライブが他のアニメ系ライブと異なるのは、心を落ち着けるためにクラブを訪れる人が多いということだそう。また、ジャズの醍醐味は生演奏による自由さにあるとのことで、このプロジェクトはレコーディングも基本的に生演奏で行っているそうだ。

早川氏はこの企画でアニメファンにとって新しい扉を開きたいと語り、原作の伊澄氏は漫画の展開も小さな物語を軸にしてマイルドで癒される展開を目指していくという。

また、ジャズを中心にしながらも、ジャズにはたくさんの派生ジャンルがあるので、広くカフェミュージックを取り上げていくとのことだ。

2人のトークは最後にサプライズとして、本企画に大物作曲家・本間昭光氏の参加が発表された。ポルノグラフィティやいきものがかりを手掛けた音楽プロデューサーの参加によって、本プロジェクトはさらに本格的な広がりを見せそうだ。

続いて、メインキャストの声優5人のトークイベントが開始。全員黒を基調としたシックな衣装で、それぞれキャラクターのイメージカラーがワンポイントで導入されていた。

主人公の八乙女菫を担当する二ノ宮ゆいや、朝比奈日葵を担当する田口華有は、多くの人がいて緊張するがお披露目を迎えることができた喜びを語り、風祭瑠璃を担当する田所あずさは観客とステージの距離の近さに驚いていた。天羽友梨役の大橋彩香は、大人っぽい空間に緊張感があるとのことだが、百瀬百々役の廣瀬千夏は、ドレスコードのある空間に観客も馴染んでいることを喜んでいた。

5人のトークはそれぞれの演じるキャラクターの紹介とジャズ体験、舞台となる軽井沢の印象について。5人とも本格的なジャズに挑むのはこれが初めてとのことだが、二ノ宮は吹奏楽部時代にジャズメドレーを演奏したこともあるそうだ。舞台である軽井沢については、田口は群馬出身で隣県である長野にはよく遊びに行っていたとのこと。また、二ノ宮は軽井沢が大好きで、年に2回は訪れるそうだ。

■本格的なジャズを堪能させてくれたライブパート♪


トークが終わると、本イベントのメインであるライブパートが始まった。

ライブは5人のイメージソングの生演奏とテーマソングの「Harmony」で構成。

二ノ宮ゆい

トップバッターを務めたのは二ノ宮ゆい。彼女の歌う「夢の中へ」はスローなジャズバラードで、高音と低音の差も大きい難しい曲だ。哀切漂うバラードソングを切々と歌い上げていた。また、トランペットやサックスの見事なソロパートもあり、会場は穏やかな雰囲気に包まれた。

廣瀬千夏

廣瀬千夏の歌う「アロマ」はまさにカフェミュージックの王道で、タイトル通りに癒される曲調だ。トランペットのソロパートでは会場から拍手が起こり、ファンもジャズライブの楽しみ方を早くも心得ているようだった。

田口華有

続いて田口華有の歌う「SweetButter」は朝比奈日葵のイメージぴったりの元気な曲調が特徴的だ。田口のパワフルで清涼感あるボーカルも素晴らしく、ピアノの音色とパーカッションのソロが印象的な曲だった。

大橋彩香

大橋彩香の「銀色メロディ」はフュージョン系の曲。ベースの音色が色気たっぷりで大橋のハイトーンボイスが絶妙に絡み合い、生で聴くと一段と魅力ある曲になっていた。

田所あずさ

田所あずさは風祭瑠璃の「廻り」を披露。痛切な響きのギターソロから始まるカントリーバラードで、田所の美しい歌唱で安らぎを感じさせる曲に仕上がっている。

イベント最後は全員で歌う「Harmony」で締められた。さらに、新ユニット「Z-A(ゼッダ)」としてMachicoと朝ノ瑠璃が演じる2人の新キャラクター、「瀬戸明日葉」と「風祭朱美」の追加も発表された。既存の5人は女子高生でカフェに集うが、この2人はジャズバーを経営している大学生DJユニットだ。こちらはエレクトロスイングとバーミュージックをフィーチャーするとのことで、プリムローズの5人とは異なる音楽を披露するようだ。「Z-A」の1stユニットソングには、ゲストアーティストとして「DJ´TEKINA// SOMETHING a.k.a Yuyoyuppe ゆよゆっぺ」が参加予定だ。

『swing, sing』

また、10月には「swing,sing primrose LIVE PETIT ROSE」開催が決定。カフェ「プリムローズ」の初期メンバー3人による小さなカフェ・エンターテイメントライブとのこと。出演は二ノ宮ゆい、廣瀬千夏、田口華有の3人。

Z-A 1st ElectroSwingParty 「 Jolie TwinZ XD from swing,sing 」

そして、12月には新キャラクター「Z-A」の1stイベント「ElectroSwingParty 『Jolie TwinZ XD from swing,sing』」の開催も決定。既存の『swing,sing』楽曲にElectro Swingを施した特別仕様の楽曲が流れるパーティーイベントとのことだ。

当日発表されたニュースの詳細は公式のYouTubeなどで確認してほしい。

ジャズと美少女キャラクターを組み合わせた新たなプロジェクトは、大好評のうちに船出を迎えた。これからどんなコンテンツに成長していくのか楽しみだ。

また、イベントに出演した5人のインタビューも公開中。気になる方は、あわせてチェックしてみてほしい。

新メディアプロジェクト「swing,sing」、本格ジャズに挑戦するメインキャスト5人の独占インタビューをお届け♪
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《杉本穂高》

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