「あの花」岡田麿里、日本人作家として異例の抜擢!「難しい問題が起きても絶対にやりたい」トンコハウス新作「ONI」で脚本担当 | アニメ!アニメ!

「あの花」岡田麿里、日本人作家として異例の抜擢!「難しい問題が起きても絶対にやりたい」トンコハウス新作「ONI」で脚本担当

短編『ダム・キーパー』で2015年「アカデミー賞」にノミネートされたアニメーションスタジオ・トンコハウスが、最新オリジナルアニメ『ONI』の脚本に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などで知られる岡田麿里を起用することを発表した。

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短編『ダム・キーパー』で2015年「アカデミー賞」にノミネートされたアニメーションスタジオ・トンコハウスが、最新オリジナルアニメ『ONI』の脚本に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などで知られる岡田麿里を起用することを発表した。

トンコハウスは、元ピクサーのロバート・コンドウと堤大介が設立し、アメリカ・カリフォルニアと石川県金沢市に拠点を置くアニメーションスタジオだ。
最新作『ONI』は、堤大介監督が日本の民話の世界観をモチーフにしたオリジナル作品。日本神話に登場する変わり者の神さまや妖怪たちがいる世界で、自由奔放に生きるおてんば娘・おなりは、伝説で語り継がれる偉大な英雄に憧れて毎日稽古に励むが、父・なりどんはヘンテコな神様で何も教えてくれない。そんな中、古来から山の神々が恐れる「ONI」の脅威が迫ってきて……。

本作で脚本を務めるのは、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがっているんだ。』『泣きたい私は猫をかぶる』などの脚本を担当し、海外でも高い評価を得る岡田麿里。『ONI』の制作主要言語は英語のため、最終脚本は英語であり、日本人の脚本家として異例の抜擢となった。


現時点で『ONI』の公開日など詳細は不明。
また、トンコハウスが主催するオンラインコミュニティ「Dirty Pals」会員限定企画として、2021年10月23日13時より、堤と岡田の対談イベントもオンライン開催決定。詳細は「Dirty Pals」公式サイトまで。

<以下、コメント全文掲載>

堤大介



■ルックについて
このユニークなストーリーに相応しいビジュアルを探るため、 手書きやコマ撮り、 CGなど色々な手法を試し追求した結果このルックに辿り着きました。 日本の伝統的な民芸にあるような作り手の温もりが伝わる手作り感にこだわり、 トンコハウスにとって重要な色と光の演出にこだわっています。

■岡田麿里との取り組みについて
まずは英語の作品を日本語の脚本でスタートするという前例のない座組みをサポートしてくれたネットフリックスに感謝します。
岡田麿里さんは言語に関わらず以前から大好きな脚本家でした。 すでに沢山素晴らしい作品を書いてきた人ですが、 何より、 キャラクターの闇と光を隠さず書ける人であるところが、 僕にとって大切なクオリティでした。 実際一緒にやってみて旧友のように意気投合し色んな意見をぶつけ合いながら素敵な脚本を書いていただきました。

岡田麿里



トンコハウスと仕事をするのは、 期待とともに不安もありました。 言葉の壁、 アメリカと日本のアニメ制作の違いなど、 自分に乗り越えられるだろうかと。 でも、 そんな不安も『ONI』の企画書を見せてもらって吹っ飛びました。 堤大介監督の個人的な過去にてらいなく迫った物語は、 私にも重なる部分が多く、 なおかつ多くの人に「これは自分の物語だ」と感じてもらえるはずだと。 どんなに難しい問題が起きたとしても、 絶対にやりたいと覚悟が決まりました。

現場がはじまって。 立場は関係なく活発な議論が交わされ、 それがあらかじめ製作工程の中に組みこまれていることに驚きました。 日本では、 各々が専門をつきつめていくことが重んじられていて、 他分野の人からの意見を聞ける機会があまりないのです。 脚本にいろんな人からアドバイスをもらえ、 逆に演出面や絵などで意見を求められることで、 離れた場所で仕事をしていてもチームを身近に感じました。 言葉についても、 監督とトンコハウスが万全の体制をとってくれて、 脚本作業に没入できました。 そしてなにより、 物語の根っこにある大切にすべき部分は、 どこの国でも変わらないのだと信じられました。 チームONIの一員になれたことが、 本当に幸せです。

[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]

《CHiRO★》

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