たとえば、集英社のマンガアプリ「MANGA Plus by SHUEISHA」は、インドネシアやタイを中心に多くの読者がいます。
また、日本からも多くの作品や声優、アーティストが参加する東南アジア発祥のアニメイベント「C3AFA」が、シンガポール、マレーシア、タイ、香港、日本などアジア各地で開催されています。
今回、2019年11月29日から12月1日までの3日間、シンガポールの「Suntec Singapore Convention & Exhibition Centre」で開催された「C3AFA Singapore 2019」を取材してきたので、同イベントの体験レポートをお届けします。
■長年愛用された会場「Suntec Singapore Convention & Exhibition Centre」
世界的な金融センターとしての地位も確立しつつあるシンガポールは、日本から直行便で約6時間半。日本だと冬の寒い時期でしたが、年間通して温暖なシンガポールではこの時期でも平均25~31度と暑く、空港に降り立つと半袖でも問題ないくらいでした。
中華系民族が大半を占めるシンガポールですが公用語は英語です。ホテルでは中国語を話せる従業員もいましたが、イベント会場でも中国語が通じない(あまり得意ではない)人のほうが多い印象を受けました。
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「Suntec Singapore Convention & Exhibition Centre」は、街の中心にあり、空港からのアクセスも非常に良く、フードコートも充実。出展企業の方がビジネスミーティングをする場合でも、一回会場の外に出てすぐに戻ってきやすいなど、地の利の良さから会場として長年利用されています。
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来場者数は約10万5千人にものぼる同イベント。朝9時頃の時点で会場のある建物の外まで入場待機列ができる盛況ぶり。チケット価格によっては10時開始前に先行入場できるため、先行入場組の公式グッズへ向けた全力疾走が見られました。
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金曜・土曜・日曜の3日間開催でしたが、来場者のピークは土曜日で、会場内は足の踏み場もないほどの人で敷き詰められ、午後になっても入場するための長蛇の列が途切れませんでした。
インドネシアやマレーシアもシンガポールに近いため、期間中はシンガポール、マレーシア、中国、インドネシア、日本の順番で各国から訪れる人の割合が多かったようです。
■「本物に触れる」体験型を重視するブースやステージ
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同イベントは「本物に触れる」をテーマに掲げており、日本の声優やアーティストのステージはもちろん、各ブースにおいても体験型が多く見られました。
しかし、脱出ゲームやクイズ、教室など、各ブースの催しは注目するところでしたが、やはり来場者の一番の関心が寄せられたのはグッズのようでした。
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また、企業ブースだけでなく、日本の同人誌即売会のようなクリエイター出展エリアも設けられており、お目当てのイラストを購入する人が多く押しかけるほどの盛況ぶり。その点を見ても、公式グッズやイラストが重要視されており、東南アジアでは作品へのリスペクトの高さが感じられました。
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ちなみに、乙女ゲームコンテンツの出展が増えた影響もあって、近年は女性来場者が増えており、現状の男性7:女性3の割合が、もうすぐ男性6:女性4になるほどの勢いだそうです。
スマートフォン向け恋愛ゲーム『A3!(エースリー)』や『イケメン』シリーズで知られる「CYBIRD」のブースに並ぶ女性来場者も、会場で好きな乙女ゲームに出会った経験から、「もっと多くの乙女ゲーム開発会社に出展して欲しい」と呼びかけていました。
■日本食だらけのフードエリア
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同イベントの来場者は日本のアニメが好きなオタク層だけでなく、日本のポップカルチャーが大好きなライト層も少なくないそうです。
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それが最も顕著に現れていると感じたのがフードエリアでした。基本的にはたこ焼き、焼きそば、餃子、日本風カレー、うなぎなど、日本人に馴染み深いポピュラーな日本料理しか置かれていません。シンガポールの物価から見ても、非常にリーズナブルの値段なので、食べ比べるのが楽しそうでした。
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ここで筆者は、超一風堂の「ももピンクラーメン」を食べました。変わった麺の色合いでしたが、しっかりした味付けで美味しかったです。でも、さすがにピンク色のラーメンが日本の王道料理の中に並んでいるのは面白いですよね。
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また、東南アジアでも日本のカップヌードルは大変な人気で、アニメコンテンツとのタイアップも多い日清が出展。同イベントが招待したゲストコスプレイヤーを起用した撮影会を開催して、来場者を呼び込んでいました。
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