現地では日本のアニメやゲームも大人気で、日本のコミックマーケット(コミケ)に代表される同人誌即売会も開催。コミケは海外からのサークル出展や参加者も多いですが、台北で開催される“台湾版コミケ”「Fancy Frontier 開拓動漫祭(台湾FF)」も、日本のサークルや企業が出展するほど、日本での注目度も年々上がっています。
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7月27日・28日の2日間、台湾・台北の花博公園爭豔館にて開催された、「Fancy Frontier 開拓動漫祭34」を取材してきたので、日本のコミックマーケットとの違いに焦点を当てながら紹介します。
■どんなイベント?
「月刊FRONTIER」と「台湾動漫画推進協会」が主催する台湾最大級の同人イベントです。2002年に始まり、現在も台湾における夏・冬休み(2月・7月)に開催。他の時期には「PETIT FANCY」というサブイベントも開催しています。
台湾の同人活動をより活性化するために、国内外の人気ゲストのステージや企業ブースなどを積極的に取り入れ、それまであった台湾の同人イベントとは一線を画しています。現在では同人サークルやアニメやマンガ、ゲームファンから多くの支持を得て、台湾最大級の同人イベントに成長を遂げました。
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会場は都度変わりますが、台湾全国各地から約1200のサークルが出展し、一般参加者も含めて5万人ほどの参加者が。もちろん、コスプレエリアも設けられており、コスプレイヤーの参加者も多くいます。
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一般参加者が入場するには200台湾ドル(約706円)の有料チケットが必要で、コミックマーケットと同じようにカタログも用意されています。
※原稿執筆した10月11日時点で、1台湾ドル=3.53 日本円)
■夏の「台湾FF」は自然と上手に付き合い、これだけは気をつけよう
夏の「台湾FF」は暑さとスコールに気を付ける必要があります。7・8月の台湾は真夏であるため、平均30度を超える蒸し暑さの対策をしなければいけません。同時に台風シーズンでもあるため、晴れている日でも13~16時の間に突然のスコールに見舞われることが良くあります。
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特に台北は亜熱帯なので、人が密集する「台湾FF」会場での体感温度は日本以上に暑く感じました。コスプレエリアは外にしかないため、スコールで撮影中断になることもあり、自然と上手く付き合う必要もあります。実際に会場では日除けも兼ねて傘を携帯する参加者が多かったです。
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また、暑さから飲料水を大量に必要になるのですが、開催中は会場内の自動販売機はお札が使えなくなってしまうので要注意です。事前にリュックに飲料水詰め込んでいくことをお勧めします。
■どんなサークルがあるの?
現在は動画配信サイトが全盛で、台湾においても日本のアニメがほぼリアルタイムで観ることが可能です。そのため、日本で人気のある作品の多くがそのまま台湾でも人気を集めていました。二次創作だけでなくオリジナルもあり、日本と比べてもイラストのクオリティは十分に高く、日本人が好む絵柄でした。サークルは、1日だけの出展もあれば、2日続けての出展をする所もあり、同じ個人サークルが連日出展できるのがコミックマーケットとの大きな違いです。
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また、日本の個人サークルも多く参加していますが、台湾でのコスプレ熱の高さは日本に負けていないこともあり、五木あきらさんや伊織もえさんなど日本のコスプレイヤーが多く出展していました。
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一方で、日本共通のジャンルであっても、台湾ならではだと感じさせる同人誌を頒布するサークルも多く見られました。
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ワンフロアに全サークルが集結しているため、コミックマーケットのように、きっちりジャンルごとにブースのエリア分けをされていないようでしたが、壁側の少し大きめのブースも配置されていました。
価格は物によっては例外もありましたが、相場がグッズは150~300台湾ドル、イラスト集は150~400台湾ドル、コスプレ写真集は1冊500~700台湾ドルでした。
■ステージは日本色が強い?日本企業が出展する狙いは?
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中華圏のオタクイベントでは、日本の声優をゲストとして呼ぶことが主流ですが、今回も田中理恵さんや鈴木このみさんなどがステージに登壇しました。
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日本の同人ショップ「とらのあな」も4回目の出展。一時期出展を中断していた時期があるそうですが、2018年3月に台北にお店を出すことが決まってから出展再開し定ます。アジアの中で知名度が高いイベント「台湾FF」に出展することで、台湾の同人作家へのアピールを狙っています。「日本にも台湾の同人誌をどんどん紹介していきたい」とのことでした。
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バイクパーツを製造・販売する「機車小U」では、広告モデルに美女だけでなく、萌えキャラも起用しています。台湾では原付スクーターは交通手段として必須アイテムなので、若い男性への訴求として効果が大きいのだと見られます。
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メイドカフェは台湾にもあります。「TUKUYOMI」は台湾でも老舗のメイドカフェで、台北に1店、高雄に2店あります。ステージパフォーマンスなどカフェ営業以外の活動も展開しています。ブースでは「お帰りなさいませ!ご主人様」と流暢な日本語でお出迎え。手作りパンやチェキ写真目当てに参加者が訪れていました。
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