
◆猪鹿蝶に謎の文字、その意味とは?
続いてさらに謎の文字や絵が登場しました。先に「(d)IIIを横にした図(cadence)」のカットの話をしますが、既にたくさんの方が言っているようにIIIをEと読ませて「decadence」が正解だと思います。今回のCM曲が「深淵のデカダンス」ですし、キアラさんがナレーションで言っている「退廃」という意味だからです。
ただ、惑星の軌道図をバックに血しぶきというのが意味深です。しかもこの軌道図、太陽がありません。インドだと太陽神はスーリヤ、摩利支天のルーツでもあります。この摩利支天、徳川家康が信仰していたんですよね……。
シーンを戻して、花札を考察しましょう。登場する花札は「こいこい」の「猪鹿蝶」という役です。気になるのは、花札で「さくら」というのが、ゲームに参加していない者が、対戦者の手札を覗き伝えるという不正行為の呼び方なんですよね。さらに、ハワイで遊ばれている花札のゲームに「さくら」というものがあります。ハワイでさくら、これもあまりにもできすぎた話ですよね……。
今回エネミーっぽい女性の動きからクトゥルフみも感じてましたが、BBちゃんもさらっと登場するかもしれませんね。あとは関係なさそうですが、「牡丹」「紅葉」が猪肉と鹿肉の名称で、桜肉は馬肉のことだなというぐらいです。そうすると萩が仲間外れになっちゃいますね。

その次、蝶を背景に「ME(kari)」という文字が書かれています。パッと見「マキリ」のアナグラムのように見えますが、残念ながら「マキレ」になってしまいますね。この図は一番難しくかったので、いくつか考察を述べます。
まず「蝶=自分(仮)」と考えてみました。蝶は仏教で輪廻転生を象徴するそうですが、誰かが輪廻転生、ループをしているということでしょうか?CCCコラボイベントもループとは言えないまでも、繰り返された物語でしたので、可能性はありそうです。となると、自分というのは、このシーンの合間に走っているパールヴァティーでしょうか?
それも頭に入れつつ「自分(kari)」と考えてみます。「自分」をパールヴァティーとすると、kariは何なのか?カリ、と言えば、パールヴァティーの別側面ではないかと言われる神「カーリー」。別個として考える説もありややこしいのですが、パールヴァティーの黒い肌からカーリーが生まれたとも言われています。そしてカーリーのスペルは「Kali」。CMに書かれているのは「kari」でLとRが違うのですが、LとRと言えばビースト。対があり、LとRというのはアーサーのシナリオ等で言われてきました。
キアラさんは「ビーストIII/R」で、Lの存在もマテリアルで明かされています。説明によるとLは「すべてに愛を与える者」。しかし名前が「■■■」と三文字なのが明かされているため、カーリーというよりはカーマかもしれません。いや、むしろカーマがカーリーなのかもしれません。
少し話を戻して、「蝶=自分(仮)」については、その前の花札に当てはめることができますね。ただ一緒に映る牡丹の意味が分からないですが……あと猪と鹿は神の使いの動物でもあります。ちなみに猪はさっきも出てきた「摩利支天」の眷属です。
次のページで最後ですよ!