「世界が注目するアニメ制作スタジオが切り開く未来」
Vol.12 WIT STUDIO
世界からの注目が今まで以上に高まっている日本アニメ。実際に制作しているアニメスタジオに、制作へ懸ける思いやアニメ制作の裏話を含めたインタビューを敢行しました。アニメ情報サイト「アニメ!アニメ!」、Facebook2,000万人登録「Tokyo Otaku Mode」、中国語圏大手の「Bahamut」など、世界中のアニメニュースサイトが連携した大型企画になります。
全インタビューはこちらからご覧ください。
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WIT STUDIO代表作:進撃の巨人、終わりのセラフ、甲鉄城のカバネリ、魔法使いの嫁、恋は雨上がりのように、屍者の帝国
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2012年に設立されたWIT STUDIO。
わずか7年で、立て続けに話題作を手がける新進気鋭のスタジオだ。
アニメーション表現で、受け手の想像を超える映像を生み出し、未体験の感動を提供するというヴィジョンを掲げるWIT STUDIO。その共同創業者/取締役である中武哲也氏に話を伺った。
[取材・構成=Tokyo Otaku Mode]
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■スタジオ設立における最大のファインプレー
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――まずはWIT STUDIOのきっかけに関して、お話しいただけないでしょうか。
中武哲也氏(以下、中武)
当時、僕が所属していた Production I.Gでは、基本はフリーのスタッフを集めるところから仕事が始まります。『シュヴァリエ』からWIT STUDIOの作画の要の千葉崇明さん、手塚響平さん、デザイナーの尾崎智美さん。続いて『戦国BASARA』がヒットして、『君に届け』もスマッシュヒット。
2011年にオリジナルの企画で『ギルティクラウン』というタイトルを手がけ、作品を重ねるごとに仲間が増えていきました。
その中でWIT STUDIO社長の和田丈嗣とも長く一緒に仕事をしていました。
和田はもうとにかく頭が良くて、折衝能力も非常に高いですから。プロジェクトや人を大きくまとめる力があります。
そして、取締役で作画部長の浅野恭司。彼は手が早くて、絵がうまくて、いい人なんですよ。3拍子揃っている人ってなかなかいなくて。
彼がいることによって、さまざまなアニメーターたちが集まるきっかけになったんですね。
この二人とWIT STUDIOを作ることができたことが僕の最大のファインプレーですね。
Production I.Gの現場はやはり非常に優れていて、申し分なかったんですけど、クリエイターの新しい居場所や自分たちのブランドをつくっていきたいという欲求が勝った。
新しい環境に行って、また新しい100点満点を目指して、みんなでやっているところですね。
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