『海獣の子供』は海を舞台とした生命の秘密をテーマに、圧倒的な画力と繊細な描写でヒトと自然世界の繋がりを描いた作品である。第38回日本漫画家協会賞優秀賞、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、第12回手塚治虫文化賞にノミネートを果たすなど、高い評価を得ている。
作者の五十嵐大介は1969年埼玉県生まれ。『魔女』で第8回文化庁メディア芸術祭優秀賞、『海獣の子供』で第13回同賞・第38回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した。
自身の自給自足経験を元に描いた『リトル・フォレスト』は、2014年に実写映画化され、現在は「月刊アフタヌーン」にて『ディザインズ』連載中だ。
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アニメーション制作を手がけるのはSTUDIO4°Cはハイクオリティな映像で世界から高い評価を得ているアニメーション制作会社である。『マインド・ゲーム』は文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞。『鉄コン筋クリート』は日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した。
『海獣の子供』の魅力である神秘の世界を、STUDIO4°Cがどのように映像化するのだろうか。ビジュアルでは作品ロゴと海や青空が描かれている。公開時期やスタッフなどの詳細は明かされておらず、続報に期待したい。
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『海獣の子供』
原作:五十嵐大介「海獣の子供」(小学館・IKKICOMIX/全5巻)
(C)KaijunoKodomoCommittee (C)五十嵐大介/小学館