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「ダンメモ×キノの旅」悠木碧&斉藤壮馬インタビュー コラボ誕生秘話、 そして一緒に旅をしたいパートナーとは?

ゲームアプリ『ダンまち~メモリア・フレーゼ~』との『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』コラボイベントを記念して、悠木碧さん(キノ役)と斉藤壮馬さん(エルメス/ヘルメス役)のおふたりにインタビューを敢行。

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「ダンメモ×キノの旅」悠木碧&斉藤壮馬インタビュー コラボ誕生秘話、 そして一緒に旅をしたいパートナーとは?
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■「自分の人格形成に影響を与えた、すごく大きな存在」(斉藤)



――先ほどおふたりとも子どもの頃に『キノの旅』を読んでいたお話をされましたが、個人的に好きなところを教えてください。斉藤さんはどうですか?

斉藤
はい。ただ、ありすぎて悠木さんが次の仕事に間に合わなくなっちゃいますが……。

悠木
ちょっと! でも分かる。語りたい。

斉藤
僕が『キノの旅』を初めて読んだのは中1くらいの時です。元々本は好きだったんですけど、作品で描かれる物語や設定が当時すごく新鮮で。
キノたちが1つの国に留まるのは3日間だけ。そして、登場人物の多くが固有名詞を持たない。キノたちはあくまでもアウトサイダーというか旅人という立場で、 行く先々の国の人々に接している。それに、必ずしもハッピーエンドにならないという展開も心惹かれました。
アニメではエピソードを厳選していますが、他にもまだアニメ化されていないお話がいっぱいあるんです。


――(笑)。たしかに中学時代に読むと、かなりインパクトのあるお話が多いと思います。

斉藤
ちょうど自我が芽生え始めた時期でしたが、勧善懲悪だけじゃない物語が読みたいな、なんて思っていたので、自分にすごくフィットしました。
また、子どもの頃は理解できなかった一文が、大人になって「あれはそういう意味だったんだ!」と気付く瞬間もあって。それぐらい自分の人格形成に影響を与えた、すごく大きな存在を占めている作品だと思います。

――悠木さんはいかがですか?

悠木
私が初めて読んだのは、『キノの旅』が2003年にサウンドノベルゲームを出すという時でした。さくらという別のキャラクターのオーディションを受けるために、お仕事の資料として購入したんです。
当時、私は小学校5年生で、自我がギリギリ芽生えていないくらいだったから、すごくセンセーショナルに感じた記憶があります。小学生って大人が間違えるはずがないって思ってるじゃないですか。でも、『キノの旅』では大人が普通に間違えるし、どんどん堕落するし、子どもが正しいこともある。それも国によって考え方が色々あって、人によって価値観が違って、広く世界観を描いている作品に触れたことがなかったので。
成長していく過程でも自分の考え方に大きく影響してくれた作品だったんです。

斉藤
よく分かります。

悠木
当時は1つのエピソードを読むたび、頭の中で色々と考え込んでしまう感じでした。
でも、大人になってアニメでキノを自分がやると決まって、改めて読み返したら、なんだか落ち着くんです。「そうか、こういう人もいる世の中なんだ」って。
あの頃と自分の心の動きが全然違ってて、もう一回読み返すべきだなって思いました。


――TVアニメシリーズに関して言うと、2003年に演じられたさくらと今回のキノの関係性について感慨深げなファンも多かったように思います。

悠木
やっぱりさくらとキノって結びつきの強いキャラクターだから、その感覚はよく分かります。
私も「ちゃんと帰って来れたな」みたいな心境はありました。それに、当時やっていたセリフを、まさか別の子がやる日が来るなんて思ってもいなくて。それはなんか、純粋にすごく感動しました。「ああ私、ちゃんとまだ役者やってるんだ」と思って。
それこそ小5からやりたいと思っていた仕事で、ちゃんとお芝居で評価してもらって、職業にできたというのは、昔の私に教えてあげたいなあという気持ちになりましたね。

――『キノの旅』でおふたりが訪れてみたい国はありますか?

悠木
ええー、どの国も全然行きたくない(笑)。

斉藤
分かります。日本という国、いいですよね(笑)。

悠木
キノを演じておいてなんですけど、私は旅行って、自分の住んでるところの良さを改めて感じるために行くものだと思っているんですよ。
すごい素敵な景色を見て心機一転したけど、やっぱりおうちが一番だなって(笑)。

斉藤
『キノの旅』はちょっと戯画化された国ばかりで、極端な価値観が多いから自分が行くとなるとなかなか。
でも、『迷惑の国』みたいな移動するコミュニティは一度体験してみたいなっていう気持ちはあります。
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《小松良介》

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