「ゴールデンカムイ」監難波監督×高木登(シリーズ構成)対談 ヒグマを3Dにした理由とは? | アニメ!アニメ!

「ゴールデンカムイ」監難波監督×高木登(シリーズ構成)対談 ヒグマを3Dにした理由とは?

TVアニメ『ゴールデンカムイ』のメインスタッフ対談が公開された。監督の難波日登志とシリーズ構成の高木登が、原作の魅力やアニメ化のポイントについて語り尽くしている。

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「2018年 新年のご挨拶画像」(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
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TVアニメ『ゴールデンカムイ』のメインスタッフ対談が公開された。監督の難波日登志とシリーズ構成の高木登が、原作の魅力やアニメ化のポイントについて語り尽くしている。

難波監督は本作について「キャラクターの描き方や世界観を構成するディテールも含めて、作品のコアな部分をいかに忠実に映像化するか」にこだわったと語る。「アイヌの文化ひとつとっても野田(サトル)先生がよく調べて描かれているので、そこはアニメでも嘘はつけません。北海道まで取材に行ったり、監修の中川(裕)先生にご協力いただいたりして、少しずつ勉強をしながら制作を進めています」と丁寧なリサーチを重ねたことを明かした。
高木も「原作の良さを削がないこと」を第一に考えたが「決められた話数のなかでシリーズ構成をするとなると、原作そのままというわけにはいかない部分も出てきます」とその苦労に触れた。「とにかく原作が非常によくできていて、たとえ細かな描写であっても、それがのちの展開に必ず影響を与えているんです。ですから、削った場合は必ずどこかに歪みが生まれてしまう」と細部の調整に注意を払ったそうだ。そして「原作ファンの方と原作に対する愛情やリスペクトを共有したい」という気持ちを込めて、シナリオを書き上げていった。
アニメでチャレンジした試みを問われると、難波は「ヒグマを3Dで表現していることでしょうか」とコメント。「原作を読むとわかると思いますが、この作品におけるヒグマって特別な動物なんです。それで人間とはまったく違う存在感を出したいと思い、3Dで程よい異物感を出す表現にチャレンジしています」とその意図を語る。映像面でも原作をリスペクトしていることが伝わってきた。

メインキャストはオーディションで決定した。主人公・杉元佐一役の小林親弘について、難波は「朴訥とした素の部分が印象に残った」ことが決めてだったと話す。さらに「アニメ作品への出演がまだそれほど多くないので、露出が少ないぶん観る人の先入観もあまりないでしょうし、この先の伸び代もかなりあるだろう」と考えたこともポイントだったようだ。
最も悩んだというアシリパ役は白石晴香が担当。アシリパは「アイヌの少女ゆえに普通の女の子とは違う存在感」「凛としたたくましさ」「美味しい料理を食べたときの可愛らしさ」など多彩な要素が必要な難しい役柄である。難波は「実年齢に合った子役の方を呼んだりもしたのですが、最終的に我々が求めるイメージに高いレベルで応えてくれたのが白石さんだったんです」とオーディションを振り返った。二人のキャスティングについては高木も「PVで初めてキャラクターの声を聴きましたが、どちらも新鮮な感じがして良かったです」と太鼓判を押している。

最後に難波監督は「まだまだやらなきゃいけないことやチャレンジしないといけないことが山積みの状態です。それらをひとつひとつ具現化させて、ファンの皆さんに最高の形で届けたいと思っています。2018年は『ゴールデンカムイ』で突っ走りますので、ぜひ楽しみにしていてください!」とメッセージを送った。

TVアニメ『ゴールデンカムイ』
2018年4月 TOKYOMX、読売テレビ、札幌テレビ、BS11にて放送開始
FODにて独占配信決定

(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

《高橋克則》

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