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日俳連チャリティーイベント 島田敏×高山みなみインタビュー 参加者全員で“感”じて“伝”える復興支援

毎年恒例になりつつある日本俳優連合主催のチャリティーイベントが、今年は10月15日に開催される。実行委員長団のメンバーである、島田敏と高山みなみにインタビューを行った。

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日俳連チャリティーイベント 島田敏×高山みなみインタビュー 参加者全員で“感”じて“伝”える復興支援
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■どうか震災を忘れないで

――6回目を迎える日俳連チャリティーイベント。年数を経て思うことや、困難に感じることはありますか?

島田
このイベントで東北のいろいろなお話を聞くことがありますが、被災者同士に“ねじれ”のようなものが発生している状況を知ります。たとえば、東京にいらっしゃる被災者の方をイベントにご招待したいと考えた時、新宿区に避難をしてきて既に新宿区民になったという方は、もう被災者の扱いではなくなるんです。同じ土地に住んでいるのに、招待を受けられる人と受けられない人が出てしまう。その逆差別を未然に防ぐために招待自体を断られるということもあって、難しい問題だと感じています。
仮設住宅に住まざるを得ない方もまだたくさんいます。小さいお子さんがいらっしゃる方は避難先に定着してそのまま暮らすようになり、イベントに協力してくださっている岩手県大槌町は、当時と比較すると人口が半分になっているそうです。まだまだ復興には時間がかかりそうだと痛感します。

高山
私は小学館のさんのボランティア・キャラバンのお手伝いで、2011年夏から東北へ伺う機会があったんです。翌年も同じキャラバンで行って、現地に立つと、「去年からあまり変わっていないな……」と実感するんです。毎年、その復興の歩みを見ていると、「もう大丈夫です」と、被災された各県に言われるまで続けないと支援にはならないぞ、と思うんです。個人でも寄付や救援物資を送りましたが、一人でやれることにはどうしても限りがありました。でも皆が集まれば、きっと大きなことができるはずだし、広く現状を知ってもらえる。力のある人たちで集まって何かできないかという考えから、敏さんに「チャリティーイベントをやりましょう」、「続けないと意味がありませんよ!」とお会いする度に言い続けたんです。だから敏さんがハガキ整理で苦労されるなら私が、と手を挙げました。賛同してくださるお客様がいらっしゃるなら、ずっと続けていきたいと強く思っています。
今年も東北へ足を運びましたが、少しの変化はあっても完全復興にはまだ遠く……。けれど現地の方々は、本当に前を向いて頑張っていらっしゃるので、どんなことでもお手伝いしたいといつも思います。それと、被災地の皆さんのお話を聞くのはとても勉強になります。災害が自分たちの身に降りかかった時にきっと参考になるはずです。

島田
また、イベント運営の角度でお話しますと、共催の日本芸能実演家団体協議会や後援の新宿区などに向けて諸々の書類を作ったりするわけですが、こういった文章作りはとても大事な仕事だと改めて思いますね。保健所なんかは毎年のように指導項目が増えていきます。きちんと対応して、筋を通すべきところは正していますが、やはり神経を使います。

高山
ちょっとずつちょっとずつ、毎年やることは増えていってしまうものですよね。でも、敏さんはいつも先回りしてやってくれますよね。「私たちがやります」と言いつつ、とても頼りにさせていただいています。

島田
いえいえ。とは言え、僕は世代交代も必要だと思うので、去年のイベントが終わった年の暮れに、実は高山さんに次の実行委員長をお願いしたんですよ。内諾はしていただいたのですが、高山さんは「委員長をまるごとお引き受けするのは荷が重いです」ともおっしゃいまして。そこで今年は部門ごとに委員長を立てて、実行委員長団という体制で進めることになりました。僕は委員長団の補佐役としてお手伝いをしていますが、皆さん今までとは違う新しい発想で、スピーディーに運営してくれていて素晴らしいです。

高山
敏さんがやってくれていた仕事を一人でなんてとてもできなくて。今は4人で分担していますがそれでも大変ですし、「いつのまにか敏さんが動いてくれていた!」ということもあったり。敏さんは補佐という名のドンなんです(笑)。

――いろいろなお話を聞かせていただきありがとうございました! それでは最後に、イベントに興味を持っている方に向けてメッセージをお願いします。

高山
ここでしか感じることのできない体験がたくさんあると思います。一度来ていただければ「来年も」と思っていただけるようなイベントにできるよう私たちも頑張りますので、たくさんの人に「感伝」しに来ていただけたら嬉しいです! まずは是非、往復ハガキを送ってください。しっかり見ますので、書き間違えに気をつけてくださいね!

島田
今年も岩手県大槌町や気仙沼・南三陸町・雄勝の方々が一緒に物産品を販売してくれます。お聞きできる話はきっと勉強になりますし、皆さんがイベントに参加してくれることで東北の方に「忘れていませんよ」と伝えることができるはずです。僕たち自身も、皆さんが楽しんで「来年も参加したい」と言ってくださるから、続けていこうと思うことができます。たくさんご参加をお待ちしています。

「日本俳優連合チャリティーイベント2017 東日本大震災・熊本地震 復興支援」
日時:2017年10月15日(日)10:00~
会場:芸能花伝舎
http://nippairen-charity.com

※イベント参加は、往復はがきでの応募が必要。〆切は9月12日(火)の当日消印有効。当選はがきの発送は9月30日(土)を予定しています。応募の詳細はチャリティーイベントの公式サイトをご確認ください。
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《奥村ひとみ》

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