「ぼくと魔法の言葉たち」がアニー賞受賞 ディズニー作品通じた奇跡描くドキュメンタリー
2017年4月上旬より公開予定の『ぼくと魔法の言葉たち』が、このたびアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞へのノミネートに続き、アニー賞で特別業績賞(Special Achievement Award)に輝いた。
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同作は自閉症と診断された少年・オーウェンが、ディズニーのアニメーション作品から言葉を学び、家族をはじめとした周囲の人々とのコミュニケーションを取り戻していく様子を描いたドキュメンタリー映画である。
劇中には映画に感動したディズニー社から異例の許諾を受け、『リトル・マーメイド』や『ピーター・パン』のほか、『ライオン・キング』や『アラジン』といった数多くの名作が使用されているほか、オーウェン自作の物語をアニメ化したオリジナル作品である『迷子の脇役たちの国』も登場する。
アメリカ・ロサンゼルスで行われた受賞式には、監督のロジャー・ロス・ウィリアムズと主演のオーウェン・サスカインド、そして制作に参加したアニメーターらが登壇。
ロジャーは受賞について「アニー賞をありがとう。信じられない名誉です」と感謝を口にしつつ、「これはとても重要なことなんです。なぜならアニメーションによってオーウェンは言葉を取り戻したからです。オーウェン、この賞はきみとサスカインド一家のおかげです。あなた方がしてくれたことのおかげなんです。本当に信じられないほど光栄です」と喜びを表した。
またオーウェンは「ぼくはみなさんを愛しているし、ここにいられてとても幸せです」とコメントしたうえで「もうひとつ言わせて!とても誇らしい気分です。なぜならぼくは、あなたたちクリエイターが生み出したディズニー・キャラクターたちの中で生きて、夢を叶えてもらったからです。おかげでぼくは世界とのバランスを取り、彼らは今、ぼくの中で生きています。だからこんなに素敵なディズニー・キャラクターを生んでくれて、ぼくの夢を叶えてくれてありがとう。イェーイ!」とスピーチし、これには会場から拍手が沸き起こった。
『ぼくと魔法の言葉たち』は4月上旬より、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開予定。
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《仲瀬 コウタロウ》
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