「虐殺器官」初日舞台挨拶 原作者・伊藤計劃の魅力を担当編集が語る | アニメ!アニメ!

「虐殺器官」初日舞台挨拶 原作者・伊藤計劃の魅力を担当編集が語る

2月3日、『虐殺器官』の公開初日を記念してには「Project Itoh」3作品の一挙上映オールナイトイベントが行われた。山本幸治プロデューサーとSFマガジン編集長の塩澤快浩が登壇し、本作の誕生秘話を語った。

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(c)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
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2月3日、伊藤計劃のデビュー小説を原作とする映画『虐殺器官』が公開された。公開初日には「Project Itoh」3作品の一挙上映オールナイトイベントが行われた。会場のTOHOシネマズ新宿には山本幸治プロデューサーとSFマガジン編集長の塩澤快浩が登壇し、本作の誕生秘話を語った。

オールナイトイベントでは最新作『虐殺器官』に加えて、2015年公開の2作品『屍者の帝国』『ハーモニー』が上映された。『虐殺器官』は制作スタジオの倒産によって公開が延期され、新スタジオのジェノスタジオが制作を引き継ぐなど、完成までに困難な道程を歩んできた。
ジェノスタジオの代表でもある山本プロデューサーは、今に心境について「『虐殺器官』はアフレコロールを見たときから“面白い!”と確信していたので、その時から観客目線ではありました。昨年の年末から“完成が間に合うか?”とブルーになることはありましたが、画さえ上がれば(作品のクオリティに関しては)大丈夫だと思っていました。『虐殺器官』は、絵コンテの段階から、画面のカッコ良さがありましたね!」とコメント。
原作の担当編集を務めた塩澤も「アフレコが行われたのは2年くらい前で、画はない状態で絵コンテで見たのですが、その時点ですごく面白かったし、そのまま完成した感じで“なるほど”と思いました」とそのクオリティに自信を見せた。

原作者・伊藤計劃の魅力ついて問われると、塩澤は「“語りの力”が凄いですね。単に物語を進めるためだけではない、キャラクター自身の声がある。病に冒された伊藤さんの生への執着なのか、この強さは、なかなか他の小説にはないと思います」とその魅力を明かす。さらに実写化の話が持ち上がっていることについては「それは噂ですね。“プロジェクトはまだ続くかもね…”という感じですかね」と含みを持たせた。
なお2月16日にはTOHOシネマズ日本橋にて「伊藤計劃の世界」トークイベントが行われる。ゲストには東大教授の岡ノ谷一夫を迎えて、塩澤とともに様々な視点から伊藤計劃を語り尽くす予定だ。

『虐殺器官』公開記念「伊藤計劃の世界」トークイベント
日時:2月16日 18:30の回(上映後舞台挨拶あり)
劇場:TOHOシネマズ日本橋
登壇者:
塩澤快浩「虐殺器官」「ハーモニー」担当編集者/SFマガジン編集長
岡ノ谷一夫(東大教授/動物行動学)
吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)ほか

(c)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN

《高橋克則》

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