また『劇場版 仮面ライダーゴースト』には沢村一樹、木村了、氣志團、2700、『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー』には平成ノブシコブシの吉村崇と、それぞれの作品に出演するゲスト俳優の出演も話題となっている。
アニメ!アニメ!では、仮面ライダーゴースト/天空寺タケル役を務める西銘駿さんとジュウオウイーグル/風切大和役を務める中尾暢樹さんにインタビューを敢行。主演のふたりに見どころや撮影秘話などたっぷりと話を聞いた。
[取材・構成:半蔵門アラタ]
『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間/劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』
2016年8月6日(土)全国公開
http://ghost-zyuohger.jp/
――まず最初に、映画の台本を読まれた時のご感想はいかがでしたか?
中尾暢樹(以下、中尾)
ト書きに「一輪車に乗るレオ」のように映像にならないと分からない描写がたくさんあって、これどうやるんだろう? と。でも、実際に演じてみて柴崎監督の発想力だったり「こういう見せ方もあるんだ」と本当に感動することがたくさんありました。あと大和が子供たちと一緒に言うセリフがあるんですけど、そのシーンに向けてずっと気持ちを作っていたところがあって、かなり読みこみました。
西銘駿(以下、西銘)
僕は台本を読んで、テレビシリーズの『仮面ライダーゴースト』と世界観が全く違ったので、正直最初はビックリしました。最後のシーンは台本では見えてこない部分がかなりあって、どうなるのか不安だったんですけど、撮影してみてとても良いラストシーンになったんじゃないかなと思います。僕が想像していた以上だったので。
あと台本を読んでもその場所に行かないと世界観が見えてこない場合もあって、実際に撮影現場に行ってみると予想を超えるというのが今回たくさんありました。映像で見ても綺麗だと思います。本当に色々な所に撮影に行ったんですよ。本当に遠いところばかりで、2時間~3時間かけて色んなところに行ったんです。なのでそこも凝っている作品じゃないかなと思います。
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――特に印象に残っているシーンや撮影での出来事ってありますか。
中尾
タイトルにもあるサーカスのシーンはすごかったですね。実際にサーカスの会場を借りたんですが、エキストラさんも1000人ほど集まり、またプロのサーカス団員の方に実際に演目をやっていただいて、本当にサーカスを観に行っているような気分で楽しかったです。しかも1000人が一緒に見ているので、みんな楽しそうな顔をしていて、本当に幸せな撮影でした。
西銘
僕は劇場版では100人の偉人が出てくるということで「どうなるんだろう」とすごく気になって。テレビシリーズでは15人しか出てこないので、実体化する偉人を100人見た時は感動しました。でも、なかにはちょっとコスプレが甘い人や、端の方にヒゲだけ付いている人もいて「何の偉人なんだろう」って(笑)。そういうところもチェックして欲しいですね。
――それぞれゲスト俳優さんと共演されましたが、撮影でご一緒してみていかがでしたか。
西銘
今回ゲストの方がたくさんいらっしゃったんですけど、皆さん気さくで緊張がほぐれました。最初にキャスティングが決まった時「あ、有名な方々だ」って緊張していたんですけど、現場に行ったら沢村一樹さんや木村了さんもすごく気さくに話しかけてくれて。あと僕は写真集の撮影があったので、2700のツネさんや木村さんに「腹筋を鍛えたくて」って相談したら、アフレコ現場で腹筋を教えてくれて「なんて優しい方なんだろう」って思いましたね。
中尾
吉村さんの撮影は一日だけだったんですけど、最初の撮影からサーカスの一番上の格子がある高いところに登らされていて、「俺来たばっかりなのに怖いよ」って(笑)。1000人のエキストラの方も爆笑で本当に雰囲気が明るくなりました。本当にエンターテイナーな方なんだなと思いましたね。あと、芸人さんなので声がすごく大きくて、アフレコも監督が褒めていましたし、芝居もとても上手でした。
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――劇中で特に注目して欲しいシーンはありますか?
中尾
子どもたちが僕のことを応援してくれるシーンがあるんですけど、そのシーンでは初めて変身前の状態で決めゼリフを言ったんです。やっぱり生身で感情もこめられるように練ったシーンなので、そこは観て欲しいところですね。
西銘
『仮面ライダーゴースト』は切ないライダーというテーマなので、その集大成ということで序盤から切ないシーンがあるんです。幼なじみのタケルとアカリが約束するシーンで、そこからラストシーンに繋がる展開は見どころですね。『仮面ライダーゴースト』にしか出来ないラストに仕上がっているはずです。