「PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~」ジョー・ライト監督&リーヴァイ・ミラーインタビュー 全く新しいピーター・パン | アニメ!アニメ!

「PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~」ジョー・ライト監督&リーヴァイ・ミラーインタビュー 全く新しいピーター・パン

映画『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』が10月31日より公開を迎える。『ピーター・パン』の前日譚を描いたこの作品の魅力について、ジョー・ライト監督とピーター役であるリーヴァイ・ミラーさんにうかがった。

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「PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~」ジョー・ライト監督&リーヴァイ・ミラーインタビュー 全く新しいピーター・パン
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J.M.バリーが世に送り出した戯曲および小説から始まった『ピーターパン』は、今や世界中で愛される物語のひとつだ。ピーターパンをテーマにした物語は様々な監督によって映画化されてきた。『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』もそのような系譜に入る新作映画、と言いたいところだが、今までとは全く違う物語であることに注目したい。
孤児院で育てられたピーターは母親の存在を信じながら、やがてネバーランドへ行き着く。そこで出会うのはフック。彼は船長ではなくただの炭鉱夫である上、ピーターの仲間となる。ネバーランドを牛耳るのは悪党海賊の黒ひげだ。彼に目を付けられたピーターはやがて命を狙われるが…。
ピーターが「ピーターパン」となるまでを描く前日譚。フックやタイガー・リリー、サミーや人魚、ワニといった『ピーターパン』ファンからはお馴染みのキャラクターたちもあっと驚くような立ち位置で登場する。そしてなにより、イマジネーション溢れる映像スペクタクルがすばらしい。

監督は『つぐない』『アンナ・カレーニナ』のジョー・ライト。主演のピーターには注目を集める新人俳優、リーヴァイ・ミラー。黒ひげ役にはヒュー・ジャックマン、ジェイムズ・フックを演じるのはギャレット・ヘドランド、タイガー・リリー役には『ドラゴン・タトゥーの女』でオスカーノミネートを果たしたルーニー・マーラと、錚々たる顔ぶれが並ぶ。
アニメ!アニメ!では来日したジョー・ライト監督とリーヴァイ・ミラーに本作のお話を聴いた。
[取材・構成:細川洋平]

『PAN ネバーランド、夢のはじまり』
http://wwws.warnerbros.co.jp/pan/


ーまずはリーヴァイさんに伺います。ピーター役に選ばれた経緯を教えてください。

リーヴァイ・ミラー(以下、リーヴァイ)
4次審査までのオーディションを受けました。最初の2回は僕が住んでいる地元・ブリスベンで。その次にLA(ロサンジェルス)まで行ってジョー・ライト監督と初めて会いしました。ロンドンでの最後のオーディションは「相性テスト」ということで、ギャレット(・ヘドランド/フック役)とルイス(・マクドゥーガル/二ブス役)と3人で掛け合いをしました。

ジョー・ライト監督(以下、ジョー)
実はロンドンに呼んだ時点でほぼ決まっていたけどね(笑)。

リーヴァイ
え……ほんと?! 今、初めて知った!

ジョー
ああ、本当だよ。

リーヴァイ
そうなんだ……!3週間後に監督から電話がかかってきて「君がピーターだよ」って言ってもらったんです。思わずうれし涙を流して叫びました(笑)。

ジョー
リーヴァイの妹か姉かが電話の向こうでキャーキャーうるさくて、「君がピーターだよ」って言って電話を切っちゃったよ(笑)。


ーリーヴァイさんの演じたピーターはとても難しい役だったのではないかと思います。役作りについて聞かせてください。

リーヴァイ
確かに難しい役でした。リハーサルでは「ピーターはどんな人物か」とをポジティブな面とネガティブな面をホワイトボードに書いていきました。ポジティブな点は、勇敢で孤児たちのヒーローだったり、反骨精神をもっているとか。ネガティブな点は自己中心的な部分があったりします。ここは映画の中でもかなり重要なんです。
ピーターは冒険に出るんですが、目的は「お母さんを見つけたい」という自分のためのものなんです。だから最初はピーターパンではなくてピーターなんです。孤児院に住んでいる時はとても反抗的な少年ですが、ネバーランドに行ってから冒険が始まり、いろんな経験を経てピーターパンになっていくんです。

ーリーヴァイさんはジョー・ライト監督と仕事をしてどういうことを学びましたか?

リーヴァイ
本当にいろんなことを学びました。ジョーは才能溢れる監督だと思います。キャラクター作りを引き出すのがうまいし、演出の方法も変わっていて、空気作りのために現場では常に音楽をかけて気持ちを入れやすくするんです。ロックもかけるし、森の中のシーンではレゲエをかけたりして。僕にとっては初めての映画で最高にいい体験でした。彼は今の時代の最高の監督です。


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《細川洋平》

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