アニメライターの仕事術-第10 回「時間で区切る」が向く人と、向かない人
渡辺由美子さんの連載「アニメライターの仕事術」第10回目。今回は「時間」の区切り方についてのお話、こんな人もいるの?という驚きもあります。連載は第2・第4火曜日に更新中。
連載
渡辺由美子のアニメライターの仕事術
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私が焦って必ず間に合わせる「期限切り」は、「この原稿を上げないとコミケ(旅行)に行けない!」でした。「あと何時間しかない」という時間の把握が、そのときだけはできている(笑)。
「あと◯時間しかない」が緊張感に繋がり、作業完成に繋がることは確かなんです。ただ、そういうことでもないと、時間の把握はとても難しい……。
そんな悩みを抱えている最中に、問題解決の大きなヒントとなる出来事がありました。
とある制作会社さんで「仕事術」を発表する機会があったのですが、その準備として制作会社の方に取材をすることになりました。
取材質問は「休憩時間をどのように取るか?」。
1名の方からは「休憩は、疲れたときに取ります」と、私と同じ答えが返ってきたのですが、ひとりの男性がこんな答えをしてくれたのです。
「休憩時間も作業時間も30分区切りにしています。
それは、会社規定の残業時間のカウント単位が、30分区切りなので」。
《残業時間の単位から逆算する休憩時間》! 私にとって衝撃でした。
世の中には、時間の把握ができて、なおかつ時間を逆算して動くことができる人がいるんだ……!
この気付きが、「時間の把握の仕方は、人によって違うのではないか」という発想に繋がっていきました。
自己流に大きく分けると《『トップダウン型』と『ボトムアップ型』》。
このタイプの違いを手がかりにして、時間の量を擬似的に把握する方法を探り始めました。
以降、次回へ続きます!
■ 渡辺由美子(わたなべ・ゆみこ)
アニメを専門にするカルチャーライター。インタビュー記事、評論、エッセイなどの原稿を書いたり、誌面を構成したり。web媒体『ASCII.jp』で「誰がためにアニメは生まれる」を、隔月刊『Febri』で「妄想!ふ女子ワールド」等を連載中。単行本『ワタシの夫は理系クン』(NTT出版)など。渡辺由美子ブログはこちら。
イラスト・宮原美香
《渡辺由美子》
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