日本アニメ(ーター)見本市第22話、平松禎史がさかき漣「顔のない独裁者」アニメ化
「日本アニメ(ーター)見本市」の第22話『イブセキヨルニ』が5月15日に配信された。
監督は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』などで知られる平松禎史が担当。
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平松禎史は『AKIRA』や『ふしぎの海のナディア 』など数多くの作品で実績を残してきた。近年では『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』などを手掛ける。そんな平松が個性たっぷりの映像を創り出した。
監督が今回題材として選んだのは、新自由主義の名の元に民営化やグローバル化が推し進められた近未来の日本を描く、さかき漣の小説『顔のない独裁者 』だ。
美術監督を、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』や『かぐや姫の物語』などで知られる串田達也を迎えた。また音楽を『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』や『マギ』などで知られる鷺巣詩郎が担当し、重厚な物語の世界観を支えている。
『イブセキヨルニ』では、戦争をきっかけとしたチャイナの独裁体制による大エイジア連邦が終わり、15年ぶりに民主主義政治が復活。「新生日本」初代総理大臣に就任した駒ヶ根内閣発足前後の世界を映像化した。
自由革命を掲げて改革を行う政府と、自由という言葉に期待を寄せ、熱狂的な支持を送る民衆達。しかし、極端に民営化が進んだ結果、貧しい地方では火事が起きても消防車が来ない等、混乱した世の中がリアルに描写されている。一部で過激な表現も含まれるため、本作は18歳以上のみ視聴可能となっている。
あくまでフィクションの世界ではあるが、もしかしたらこんな未来が私達を待っているのかもしれない、そんな印象を与えられる。
作中で語られる「顔のない独裁者」とは果たして誰なのか。見る者に問いかけてくる作品である。
5月18日に放送する第22回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」では、平松禎史、さかき漣、藤井聡 の3人が登壇し、『イブセキヨルニ』の制作秘話や作品に込められた思いが語られる。
「日本アニメ(ーター)見本市」第22弾『 イブセキヨルニ 』
http://animatorexpo.com/ibusekiyoruni
第22回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」
http://live.nicovideo.jp/watch/lv218473088
放送日時:2015年5月18日(月)22時~23時(予定)
出演者:平松禎史、さかき漣、藤井聡
《相馬 亨》
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