「劇場版　サイコパス」初日舞台挨拶レポート　花澤香菜、関智一、野島健児、神谷浩史、塩谷監督ら登壇

人々の精神が数値化され、シビュラシステムによって管理される近未来を描いたProduction I.G制作のSFクライムサスペンス『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』が1月9日（金）に全国で劇場公開された。
劇場版は舞台を海外に移し、テレビシリーズ2期の最終話から1年半経過したという設定で2期の後継となる物語だ。

初日に行われた新宿バルト9での初日舞台挨拶には常守朱を演じる花澤香菜、狡噛慎也役の関智一、宜野座伸元役・野島健児、劇場版で初登場するニコラス・ウォン役の神谷浩史、塩谷直義監督が登壇した。司会はアナウンサーの吉田尚記。

主人公の常守朱とともに物語を体感している1人として「サイコパス」、そしてシビュラシステムによる高度な管理社会についてどう思うかという質問に花澤は「やっぱり朱ちゃん目線で見てしまいます。本当にこんな世界になったら朱ちゃんのように行動できるのか色々と考えちゃいますね」とコメント。関は「僕は狡噛のように真っ向から対峙することはできないです。色相が濁ってそうなので取り締まられてセラピーを受けてる側だと思います（笑）」と笑いを誘った。

野島は「引きこもってビクビクしながら生きてると思います。この作品はファンタジーだと思えない部分が多くて未来の話だと意識したことがないかもしれません。すごく身近に感じます」。
続けて、サイコパスのテレビシリーズのオーディションを受け落ちてしまい悔しい思いをしたという神谷は「あまりに悔しくてTVシリーズを見ていなくて、評価の高さだけを耳にしていたんです。劇場版のオーディションを受けるに当たりようやく見たら、すごく面白い！と思って」と振り返った。劇場版については「SFと聞くと内容が難しいようなイメージがありますが、サイコパスは誰もが理解できるテーマを扱っていて、一流のスタッフによってエンタテイメントに仕上がっています。ゆっくり楽しんでください」とSFとしての面白さを強調した。

さらに塩谷監督からは「制作側もテレビでできなかったことをやろうと限界までのぞみました。僕は現場では鬼と呼ばれることもあって、でもそれを支えてくれるスタッフがいて本当に幸せです」と制作スタッフへの感謝も。12月末に行われた完成披露試写の3日前には一応の完成はみせたものの、スタッフから「ここを修正したい」と100カット以上もの修正を入れたという。
最後の挨拶で花澤は「女子はぜひ狡噛さんの裸を凝視して欲しいです。よだれに注意してください！（笑）」と締めくくり、舞台挨拶は幕を閉じた。
[川俣綾加]

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』
1月9日（金）全国公開　R-15指定配給：東宝映像事業部　
http://psycho-pass.com/

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』
(C)サイコパス製作委員会