個性豊かなキャラクターたち、ダンジョンやモンスター、天界と魔界。王道ともいえる冒険ファンタジーでありながら、友情・親子の愛・葛藤など人間模様も魅力の本作。最大の見どころは冒険や戦いを通して成長していくキャラクターたちだろう。
今後の鍵となるベリンダは、世界を破壊し無にするといわれている混沌の子。ハガンの前に初めて姿を現した時はほんの赤ん坊だったが、第67話では急成長し3歳くらいの子どもの姿になる。
ハガンやフェイリンたちの愛情いっぱいに包まれて幸せな気持ちになったり、時にはケンカをしたりと、大人もタジタジのふるまいで周囲を振り回しつつも、人の想いに触れながら1人の女の子として経験を積んだ時、ベリンダは(急激ではあるけれども)一つ上の成長をみせてくれるのだ。
一方で、前世からの過酷な運命もベリンダにのしかかる。ドリ天界からもドリ魔界からも危険視されている上、触れる者をカードにする能力のせいで“忌み子”として扱われてしまうベリンダは、単純にかわいいだけの女の子とはちょっと違うのだ。
無邪気に元気に、のびのびとした女の子として仲間たちと過ごしてきた彼女が、この運命に抗うのかそれとも別の選択をするのか、成長していく姿も物語のポイントだといえる。
「ベリンダの最終形態に注目!」:次ページに続く!
