「かぐや姫の物語」全国456スクリーンで公開スタート 日本アニメの新たな古典目指す
高畑勲監督が14年ぶりに手がけた映画『かぐや姫の物語』が11月23日に全国公開した。製作期間8年、そして総製作費50億円と伝えられる日本のアニメ史上空前の大作である。
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23日の初日は全国456スクリーンでの公開スタートと、こちらもアニメ映画としてはあまりないスケールだ。本作への期待の高さを反映したものだ。
『かぐや姫の物語』には、これまで行われたマスコミ試写、一般試写会での観客から賞賛の声が数多く挙がっている。日本最古の物語とされる原作を存分に活かしたストーリー、さらにアニメの動きと映像表現はこれまでにないものだ。
高畑監督自身も11月7日に都内で開催された完成披露報告会見では、「ただ新しい表現ではなく、意味のある表現を。これが達成できたことは、図々しいですが日本のアニメーションを一歩進めることができたように思います」と語っている。本作の仕上がりに自信をみせる。
そうしたなかで迎えた公開初日、スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーは、「公開初日の今日、実は気仙沼市と陸前高田市に上映会に来ています。老若男女の皆様の喜ぶ顔を見て、高畑監督も喜んでいます」とコメントする。
映画の公開初日と言えば、監督、出演者らの初日舞台挨拶が恒例だが、それを行わず、敢えて気仙沼市と陸前高田市に足を向ける。そんなところにも、本作のこだわりを感じる。
2013年は、7月20日に宮崎駿監督の『風立ちぬ』の全国公開、そして9月6日にその宮崎駿監督引退会見とスタジオジブリにとっては、激動の1年だった。14年ぶりの高畑勲監督作品は、その1年の終わりをさらに大きな衝撃で飾ることになりそうだ。
配給によれば、公開初日の客席は40代以上のご夫婦や30代以上の男性アニメファン、さらに小さな子ども連れのファミリー、さらに10代、20代のカップルや女性グループなど幅広い層が埋めているという。今後はレイトショーや平日の高稼働も見込んでいるという。さらに正月興行に向けて、より多くの人に作品を届ける。
『かぐや姫の物語』
/http://kaguyahime-monogatari.jp/
《animeanime》
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