ある日、突然“魔王”になった高校生、大人気ライトノベル、初の舞台化!アニメ×ステージ&ミュージカル談義
[取材・構成: 高浩美] 美形揃いの原作、アニメは人気声優、舞台版は“アニメ系舞台”で活躍の若手俳優、“てっぱん”な布陣で挑む。元劇団四季の大ベテラン下村尊則、日本アニメの舞台化は“お初”。
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高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第19回
ある日、突然“魔王”になった高校生、大人気ライトノベル、初の舞台化!
異次元ファンタジーが3次元に!
[取材・構成: 高浩美]
■ 美形揃いの原作、アニメは人気声優、舞台版は“アニメ系舞台”で活躍の若手俳優、“てっぱん”な布陣で挑む
この作品は角川ライトノベルで刊行され、『今日から(マ)王!』としてテレビアニメ化、漫画化、そしてゲーム化という、いわば“人気コンテンツ”である。さらに今回の舞台化に合わせて『今日から(マ)王!』~魔王誕生編~が角川文庫から3月25日に刊行された。テレビアニメ版は渋谷有利役に人気声優の櫻井孝宏、それ以外のキャラクターも人気声優、ベテラン声優の名前がずらり。今も人気が高いのも頷ける。
しかもキャラクターは美形揃い、舞台版の配役も主人公の渋谷有利にミュージカル『テニスの王子様』で活躍した聖也始め、いわゆる“アニメ系舞台”での常連若手俳優が名を連ねる。ストーリーの面白さもさることながら、ビジュアルも重要なポイント、舞台版は、“てっぱん”な布陣で人気作品に挑む。
■ 元劇団四季の大ベテラン下村尊則、日本アニメの舞台化は“お初”、でも、誰よりも魔物っぽい!?
文句なしのキャスト陣、アーダルベルト役の下村尊則は元劇団四季の実力派で様々な役柄を演じてきた。このキャストの中では俳優としても大ベテラン。
劇団四季在籍中に、アニメ関係ではディズニーミュージカル『美女と野獣』の燭台に変えられた給仕頭ルミエール、『ライオンキング』の主人公シンバのダークな叔父スカーを演じている。
しかし、日本のアニメのキャラクターを演じるのは今回が初めてである。
「アニメミュージカルとの初めての出会いはディズニーの『美女と野獣』で、これは俳優人生のひとつの節目となりました。劇団をやめたキーワードは“初”、とにかく未体験のことをやりたかったのです。今回は尊敬する演出家であることに加えて、日本のアニメの舞台化に参加するのも初めての上に、二次元から三次元に“移行”するなんてまさに想定外の未体験ゾーンとあって、即座に参加を決めました。要するに初モノ好きなんですよ(笑)」
俳優人生20数年の下村尊則だが、その大半は劇団で過ごしてきたので、退団してからは“お初”の連続だとか。
「劇団をやめてから“殺陣”“小劇場系に参加”“タップ”と・・・今までやらなかったことに挑戦し続けてます。中でも、一番演りたかったのは純粋な和もの。
歌舞伎の衣装を身に付けたことは劇団時代にもありますが、拙いながら日舞も披露できましたし、いかにも時代劇的な舞台に立つこともできました。今回の作品では先ほど述べた以外にも、博品館劇場に初めて出ることにもワクワクしてます。2500席とかキャパの大きな空間と比べて、ここでは自分がどうなるんだろうって(笑)」
魔劇『今日から(マ)王!』では魔族アーダルベルトを演じるが、魔族でありながら婚約者を死に追いやった魔族を恨みに思う屈折した役どころである。
「僕は“そっち系”魔物とか妖怪を演じることが多いので(笑) 演出家からは『シモさんが一番魔物っぽいね、みんなも見倣うように』と言われていますね(笑)」
《animeanime》
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