「華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド」 高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第18回
[取材・構成: 高浩美] ■ 製作発表会から『華ヤカ哉、我ガ一族』の世界が広がる、招待されたファンは大盛り上がり■ ただ、舞台化すればいいというものではない、ファンの期待を裏切ってはいけない
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高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第18回
時は大正、華麗なる大財閥の、
華麗なる“後継者”争い、
身分違いの恋、華ヤカな一族が舞台に登場!
[取材・構成: 高浩美]
■ 製作発表会から『華ヤカ哉、我ガ一族』の世界が広がる、招待されたファンは大盛り上がり
人気恋愛アドベンチャーゲーム『華ヤカ哉、我ガ一族』が舞台化、恋愛ゲームは当然、ビジュアル重視。シリーズ化もされ、『華ヤカ哉、我ガ一族』、『華ヤカ哉、我ガ一族 キネマモザイク』と発売され、今年の夏には『華ヤカ哉、我ガ一族 黄昏ポウラスタ』が発売予定。
OVAとして、『華ヤカ哉、我ガ一族 キネトグラフ』も発売されているがこちらも人気。Web上で漫画化もされている。イベントやグッズ販売、とにかく人気コンテンツなのである。
舞台化に当たっては、3月に製作発表が行われた。舞台版のタイトルは『華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド』。
通常はいわゆる“マスコミ関係者”だけが記事を書くために招待されるのだが、この『華ヤカ哉、我ガ一族 オペラカレイド』の会見には抽選で選ばれたファンの方々も参加、撮影時は大盛り上がりのうちに終了した。会見場所も代官山にある鳳鳴館、大正ロマンな雰囲気で『華ヤカ哉、我ガ一族』の世界を彷彿とさせた。
■ ただ、舞台化すればいいというものではない、ファンの期待を裏切ってはいけない
アニメ・ゲーム・コミックの舞台化は、すでに作品やキャラクターのイメージが明快になっている。舞台化する場合はその作品の世界観がどのくらい“再現”されているかがポイントになる。また、数ある作品の中でもどういったものをチョイスするかも重要な要素になってくる。
プロデューサーの豊陽子は
「基本的に好きだから(笑)。もうひとつの理由は、このオトメイトのゲームの中で、これが現代に一番近い時代設定だということと、洋装と和装が混在している時代、いわゆる大正ロマン、女の子の好きな時代っていうのがありますね」
しかし、それだけではない、舞台制作は“好き”だからというだけでは制作は出来ない。
「人物設定っていうんでしょうか、ほかのオトメイトだとゲームをプレイする女の子が真ん中で、回りの男性からチヤホヤされる形が多いんですね。ところが、この作品では女の子は使用人という立場、このポジションが面白いですね。しかもお客様にとって『華ヤカ~』は過去のものではなく“ing”つまり、現在進行形のものなので、公演を“告知”するのではなく、『華ヤカ~』を2.5次元化するための仕掛けとしてイベントを企画しました」
記者会見では、もちろん、キャストは扮装しての登場であった。もう一人のプロデューサーである立松文悦は、
「鳳鳴館は作品世界のイメージに合っていたし、6人のご兄弟を生で見せる、ファンの方々にとっての“体験”なんですね。今後もアフターイベントや追加イベント等、参加ではなく“体験”して頂くようなものを考えています」
公演する劇場は星陵会館、こちらも何か意味深である。豊は、
「大正時代の財閥は政治と密接につながっており、ちょっと政治的な香りもしますから、永田町にある星陵会館で。今回のために一部ちょっと客席を変えまして、ご兄弟に一番近い御席をご用意いたしまして“専属使用人席”と。(チケットも)SとかAとかではなくて(笑)。これは立松のアイディアですが、もう、この段階から作品世界に入って頂くためのネーミングです。見切れてしまう席は“情報屋席”で(笑)。チケットは手許に残るものなので、コレクションにして頂けたら、と思います」
しかもキャストは兄弟6人のうち、3人はゲーム・OVAの声優が同じ役を務めることに。ファンにとっては嬉しい限りだろう。
「ファンの方々には“安心感”と“驚き”を持って頂けるのではないでしょうか。声で(世界観を)引き継ぐっていうんでしょうか。今までの作品もそうですが、世界観を考えてキャストを選んでいますし、衣裳、脚本も含めて、とにかく原作を大事にして舞台を創り上げることは凄く大事なことだと思っています」
《animeanime》
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