『リトルマーメイド』開幕!無期限ロングラン!大井町の劇場で、あのファンタジーを体感しよう! | アニメ!アニメ!

『リトルマーメイド』開幕!無期限ロングラン!大井町の劇場で、あのファンタジーを体感しよう!

[取材・構成: 高浩美]高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第17回■ 劇団四季創立60周年記念公演、『リトルマーメイド』■ ディズニーと人魚姫、大ヒット映画『スプラッシュ』

連載 高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
注目記事
撮影:荒井健 (c)Disney
撮影:荒井健 (c)Disney 全 3 枚 拡大写真
高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第17回

『リトルマーメイド』開幕!
無期限ロングラン!
大井町の劇場で、あのファンタジーを体感しよう!


[取材・構成: 高浩美]

■ 劇団四季創立60周年記念公演
『リトルマーメイド』


ミュージカル界のリーディングカンパニー劇団四季。今年で創立60年を迎える。今ではミュージカル=劇団四季と言えるほど、ミュージカル上演の手腕は日本一、と言っても過言ではない。
当初は子供達のためのオリジナルミュージカル作品を中心に上演、そこで着々と実力をつけ、『ウエストサイドストーリー』等のビッグタイトルのミュージカルを上演、1980年代初頭には『キャッツ』で一大ブームを巻き起こした。専用劇場も建設し、当時では異例のロングラン公演を敢行した。
そのノウハウがあるからこそ『ライオンキング』も15年目に突入、『美女と野獣』は場所を変えながら上演し続けている。そして2013年、劇団創立60周年記念公演シリーズとして『リトルマーメイド』を上演、記念公演にふさわしい大作である。

■ ディズニーと人魚姫、大ヒット映画『スプラッシュ』

ウォルト・ディズニー・カンパニーの映画部門として設立されたタッチストーン・ピクチャーズが1984年に製作した『スプラッシュ』、監督はロン・ハワード。現代のニューヨークを舞台に青年と人魚のラブ・ストーリー、この作品は大ヒット、主演はトム・ハンクス、金髪の人魚姫はダリル・ハンナ。結末はもちろん、ハッピー・エンド、ディズニー映画の“お約束”。
その後、『ハスラー2』や『プリティ・ウーマン』、『天使にラブソングを・・・』等のヒット作が生まれる。アニメも『リトルマーメイド』が大ヒットを記録してから『美女と野獣』『アラジン』『ライオンキング』『ポカホンタス』とヒット作が続く。人魚姫はディズニーにとってはラッキーヒロインなのかもしれない。

■ 日本でも人魚姫は人気ヒロイン、この4月に放映のマーメイドは博多弁。

実はこの4月に人魚のアニメが放映開始となる。『波打ち際のむろみさん』は博多弁を操る人魚のむろみさんと彼女をよく釣り上げてしまう少年のギャグアニメ。
人魚お約束の“美少女”で、イマドキなツインテール、髪留めのホタテ貝には何故か携帯電話(電子マネー機能付きらしい)が入っていて、ドンキで買い物もするという“庶民的”な一面がある親しみやすいキャラクターである。そして人魚お約束の“人間の男性”に恋をする。好意を寄せても全力で断られるが、諦める様子もない。
『リトルマーメイド』のアリエルといい、むろみさんといい、どんなに不利な状況でも恋を諦めないのが、今の“人魚”ではないだろうか。

■ アニメで見た、あの世界がリアルに目の前に!
名曲『Under The Sea』に合わせて魚達が歌う、踊る、勝ち気でちょっぴり“天然ちゃん”なアリエルの恋物語


舞台に海が出現、水がきらめく様は幻想的、観客を一挙に『リトルマーメイド』の世界に。フライングで人魚達が“泳ぐ”が、ゆらゆらとおひれが動き、本当に“泳いでいるように”3D的に視覚的に見せてくれる。ディズニーらしいこだわりであのアニメの世界をリアルに見せるのはさすが、の一言に尽きる。
また、魚のパペットも実に立体的かつ生き生きと動き、海の世界にリアリティを持たせてくれる。魚達はヨーロッパ版より数が増えているそうで、タツノオトシゴ、かさご、ハートフィッシュ、さめ等は、この四季版でしか見られないとか。実はいたるところで“バージョンアップ”されており、魚の目はきらきらと“イキ”がよくなっていたりする。

『Under The Sea』はまさにショーストッパーナンバー、とにかく楽しい。物語の舞台が地上に移ると、今度は絵本的にファンタジック。子供の頃に繰り返し読んだ絵本のワクワク感を思いださせてくれる。
出演者もアリエル、王子のエリック始め、“アニメ”のキャラクターを体現、とにかく、文句なしに誰でも楽しく、ハッピーになれる作品に仕上がっている。また、四季版、つまり日本バージョンならではの台詞があり、思わず吹き出してしまう。ここは要チェックポイント、と言えよう。

アニメでもそうだが、アリエルは元気、勝ち気、前向き、そして少々“天然”、王子エリックも国や財産を継ぐことより、船に乗ってあちこち旅をするのが好きな青年。そんなちょっと風変わりな二人を取り巻くキャラクターも多彩、アースラと手下の双子の海ヘビは、“悪役の王道”でとりわけ、アースラは巨大なタコ、見た目も“The 悪役”、な風貌。アリエルの父、海の王トリトンは子煩悩で年頃の女の子の気持ちがイマイチわからず苦悩する。カニのセバスチャンはアリエルが問題を起こすたびにおろおろ、とお決まりのパターン。王子の執事のグリムスビーは少々お節介だが気の良い“爺や”な雰囲気。こういった賑やかな、脇役にはもったいないくらいの登場人物(“人物”でないのもいるが)が物語を彩る。
今、世界で見られる最高水準の『リトルマーメイド』、一度は見ておきたいミュージカルのひとつと言えよう。

『リトルマーメイド』
積水ハウスミュージカルシアター四季劇場「夏」
4月7日~公演中(無期限ロングラン)

『ライオンキング』
四季劇場「春」
ロングラン公演中
大阪四季劇場
ロングラン公演中
『美女と野獣』
北海道四季劇場
ロングラン公演中
/http://www.shiki.jp/

『波打ち際のむろみさん』
/http://www.starchild.co.jp/special/muromisan/

《animeanime》

特集

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]