ディズニーアニメ「ピーター・パン」ウェンディ役のK・ボーモント ウォルト氏の思い出を語る
世界中の幅広い世代から愛され続けている『ピーターパン』が初めてブルーレイ化された。ハイクオリティな映像で生まれ変わった本作を記念して、当時ウェンディ役を演じたK・ボーモントさんにインタビューした。
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もともと『ふしぎの国のアリス』のアリス役として、声優の仕事をしていたキャサリン。「完成までに2年を費やした『ふしぎの国のアリス』は、実写映像を参考にして作られたアニメーションで、その高い完成度にスタジオ関係者はとても満足していたようだわ。それで、ほとんど“ご褒美”としてウェンディ役が私に与えられたのだと思う」と当時をふり返るが、「同じ声優が2つの違う作品に抜擢されたのは初めてのこと」とも。「一作ごとに声優を変えるのが普通だった時代だから、私にはとてもユニークな経験になったわ」。
『ピーター・パン』も実は実写映像を参考にして作られたアニメーション。ピーターと共に子どもたちが空を飛ぶシーンが印象的だが、撮影の上で苦労したことなどはあったのだろうか? 「ええ、あれは大変だったわ! 撮影前は“空中ブランコみたいに前後に動けるなんて楽しい!”と、私たち子役はみんな思っていたの…。でも実際は、撮影スタジオのセットの天井を見上げると、当時まだ子どもだった私には、巨大なスタジオの天井が遥か遠くに見えたわ。それに私は、高所恐怖症だったから(笑)、恐怖で身体が固まってしまったのをいまでも覚えているわ。何度か練習を重ねるうちに、吊るされながら、円を描いて飛べるようになったの」。このようにして実写映像の撮影から最初のスケッチが作られ、それに動きをつけていき、色付きのアニメーション原画が完成していったのだ。
初めて本作を観たとき、「冒険満載の作品で、とっても気に入ったわ!」というキャサリンに、ウォルト・ディズニー氏の第一印象について尋ねてみた。「よくスタジオで見かけていたので、とても親切で優しい人だと知っていたの。スタジオでは特に目立つ存在で、『ピーター・パン』制作時には、ウォルトは単なる会社の重役ではなく、制作チームの一員だったわ。そして、ディズニー・スタジオ全体が『全員で力を合わせて、最高の作品を作り上げよう!』という気持ちでまとまっていたの」とふり返る。
さらに、「ウォルトは意見を求められるとまず、『君たちはどう思う?』とスタッフの意見に耳を傾けたわ。次に『どうすれば一番よくなるだろう?』と問いかけて、みなの合意や信頼を築いていったの。『ここはこうするべきだ!』とか『こうするんだ!』のような命令は絶対になかったわ」。
スタッフの一人一人の意見を大切にし、作品に愛情を注ぐウォルトだからこそ、いつの時代の子どもたちにも夢を与え、長く愛される作品を作り出すことができたのかもしれない。
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発売中 ※オンデマンドにて配信中
発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト:http://disney-studio.jp/
(C) 2013 Disney
『ピーター・パン』ウェンディ役K・ボーモント、ウォルト・ディズニー氏を語る
《text:cinemacafe.net》
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