ディズニーのコミコン一押しは「フランケン・ウィニー」T・バートン監督もフル稼働
ウォルト・ディズニーによる『フランケン・ウィニー』に対する大掛かりなプロモーションが一際、目立っていた。本作が2012年下半期のウォルト・ディズニーの目玉タイトルであることは明らかだ。一押しタイトルではあるが、『フランケン・ウィニー』はかなりの異色作である。
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一方、企業にとっては、現在、そして今後売り出したい作品を宣伝する重要な場所だ。そうした企業活動からは、各社の夏以降の重点タイトルも浮かびあがって来る。ワーナー・ブラザーズの『ホビット 思いがけない冒険』やAMCの『ウォーキング・デッド』の新シーズンなどである。
そうしたなかでアニメーション映画の巨人ウォルト・ディズニーによる2012年10月5日全米公開『フランケン・ウィニー』に対する大掛かりなプロモーションが一際、目立っていた。本作が2012年下半期のウォルト・ディズニーの目玉タイトルであることは明らかだ。
一押しタイトルではあるが、『フランケン・ウィニー』はかなりの異色作である。監督は『アリス・イン・ワンダーランド』や『バットマン』の代表作で知られる鬼才ティム・バートンである。自身が1984年に演出した出世作である短編ストップモーションアニメーション(人形アニメーション)を、ビッグバジェットの長編としてリメイクする。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や『コープスブライド』などストップモーションを得意としてきたT・バートン監督だが、それでもストップモーションアニメーションをこれほど大掛かりにプロモーションするのは異例のこと。“T・バートン”ブランドならではと言えるだろう。
映画のストーリーは、愛犬スパーキーを交通事故で亡くした少年ヴィクターが、スパーキーを蘇生実験で生き返らせたことで起きる大騒動である。T・バートンらしいゴシックテーストも満載だ。
コミコンの会場ではこの『フランケン・ウィニー』の告知が会場の至るところで見られた。極めつけはエキビジョンホールのウォルト・ディズニーブースと会場の外に設置された特設パビリオンである。
エキビジョンホールでは、ディズニー・スタジオに与えられたスペースを全て利用した「フランケン・ウィニー展」が開催されていた。映画撮影で使用されたミニチュアを多数展示、映画の裏側を明らかにする。ブースには、ティム・バートン監督や声の出演のチャーリー・ターハン、ウィノナ・ライダーも訪れて、大物監督、女優の登場に、会場のファンを喜ばせた。
コミコンでの3人の活躍は、これだけにとどまらない。期間中は6500人収容の大ホールで作品のプレゼンテーション、メディア向けの記者会見とフル稼働となった。ファンとメディアに向けて作品への意気込みや思い入れを語った。
会期中、さらに多くのファンの目を惹いたのが、コミコン会場前の公園に設営された『フランケン・ウィニー』の特設パビリオンである。
入場無料のこの施設は、会場でのミニチュア展示とは逆に、映画の世界を等身大に再現してしまうというプロジェクトだ。パビリオンの中には、作中に登場する墓場のシーンが再現されその中に入って行く来場者はまるで自分がミニチュアになったかのようだ。さらに墓場のところどころにはビデオモニターが設置され、『フランケン・ウィニー』の最新トレーラーが流されていた。
[数土直志]
『フランケン・ウィニー』
/http://www.disney.co.jp/movies/frankenweenie/
コミコン・インターナショナル
/http://www.comic-con.org/cci/
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